水量は少ないながら落差があり、狭い渓谷に水が集まる。核心部のドロップはスリリング。なによりも青く澄んだ流れに癒される。 三瀬谷ダム流入10.3t
梅雨というのにどこも平常水位に落ちてしまった週末。過去のデータから少ないなりにも楽しめるはずと、奥伊勢宮川上流へ足を伸ばした。
水量を見ながらプットインを求め上流に向かう。増水時のプットインである清流茶屋までは水位が足りず、落滝橋からスタート。
浮かんでみると流れは狭いが、そのお陰で思いの外水深があり下りやすい。核心部の南滝までは、イージーなクラス3が続く。
コース核心は南滝。水量があるときは左岸のウォータースライダーを通るが、この水量では滝本体を下らなければならない。ポーテージもありだが、スカウティングの結果、行けると判断。
真っ直ぐ素直に下りる左ルートは浅すぎる。また、最も水量が集まり、一見通りやすそうな真ん中ルートは、突き出した岩を避けるのが難しい。狭いがルートがクリアな右ルートを選択。
滝のアプローチまでは長い迷路のような瀬である。滝の上段の入り口は狭く、直角に曲がっていて、バックウォッシュにつまずきかけたが、滝上のエディで建て直す。
コの字型に曲がっている狭いスロットは、ボートが引っ掛かるのを心配をしたが、流れが上手く運んでくれて、読み通り無事クリア。
そこから様子の良いゴルジュに入っていく。難度は高くないが、落差のある瀬がテンポよく続く。深い渓谷で、支流が全て滝になってこの川に合流してくる。
進むにつれ、水がますます青く澄んでくる。大きな渓流魚が多く泳ぎ回る姿が見られた。
2kmほど続くゴルジュを抜けてしまうと、今度は、延々と緩いクラス1~2が続くが、流れがいい速度で下流へ運んでくれる。ダムのバックウォーター手前の萩原橋下流スロープのテイクアウトに到達。
【当日のデータ】
水量:三瀬谷ダム流入10.3t
プットイン:落滝橋右岸
テイクアウト:萩原橋下流左岸
所要時間:3時間
距離:9.7km
高低差:82m
ボート:クリークボート
グレード:3級