核心部の大滝以外にも下り応えのある瀬が続く。増水でなくともここまで楽しめる川は貴重。 島ヶ原0.86m, 岩倉0.33m
プットインからテイクアウトまで、同じ調子でクラス3の瀬がいいテンポで続く。プレイボートなら、大滝さえポーテージするなら、ウェーブやホールもあって楽しめるだろう。
花崗岩地帯の独特な川相。風化されて丸くなった岩のなかに、昔の石切の痕跡で、平面的に切り立った面や、楔の跡が見られる。
核心の大滝は、高さ4~5メートルの落差のある川幅一杯の巨大ドロップ。
スカウティングしたところ、水量によっては、真ん中あるいは左ルートも考えられそうだが、この日のコンディションでは右ベタがルートと判断。通る場所によっては、シーブやボトムの強烈なキーパーが待っている。
右ベタ狙いとはいえ、入りがずれると流れの強い真ん中ルートに引き込まれる。勢い増す落ち口を過ぎ、流れが2つに分かれるのを、なんとか右ルートにキープ。あとは流れに乗せて無事クリア。
大滝を過ぎても、コンスタントに楽しいクラス3が続く。
アユ釣りが解禁になっているはずであるが、釣り人は少なく、アユ釣りよりもルアーが多い。水は濁っているが、汚れというより、花崗岩の微小な砂が原因のよう。臭いも無くはないが許容範囲。
大増水のウェーブ狙いで来たのを最後に、およそ20年ぶりに訪れたが、これまでレパートリーに入れていなかったことが悔やまれるほど、瀬の様子がよいゲレンデだ。
【当日のデータ】
水量:島ヶ原0.86m, 岩倉0.33m
プットイン:新岩倉峡橋(岩倉峡キャンプ場)
テイクアウト:笹瀬橋
所要時間:2.5時間
距離:9.2km
高低差76m
ボート:クリークボート
グレード:3級