過去最大水量の大内山は、いつもとは少し違いリトル小歩危といった風情。急の大雨で落ち葉など色々なものが混じってオリーブ色。水は重い。 細野1.70-1.75m
プットイン地点の堰堤から、いきなり水量が多く、いつもより強い流れであることがわかる。
この水量では、先がどうなっているか分からない。手探りで、大滝峡序盤の2〜3の瀬を過ぎる。
やがて、目印の流れの中に立つ大岩が現れると、大滝のメインドロップ。右岸に上陸してスカウティングする。
いつにも増して今回は大迫力。左の傍流にも勢い良く流れが向かっている。万が一そちらに行ってしまえば、ログが突き刺さるシーブになすすべ無く運ばれてしまう。無事メインフローに行けたとしても、ボトムの右側にはアンダーカットがあり、いいイメージを描けずポーテージ。
1〜2のドロップを過ぎると、今度は右カーブの見通しの効かないドロップ。水量次第で捕まるポワオーバーができる。上流右岸になんとか上陸しスカウティング。今回は楽に行けそう。左岸ベタに階段状の小さいドロップが連続しており、そこを通るか、真ん中左寄りに水を被った岩盤を滑るか、あるいは右ベタの流れの強いメインフローを突き進むかである。ここは右ルートでクリア。
大滝峡ゴルジュの最後、落差があるがいつもは浅いドロップがある。取り敢えずいつもの左ルートで進入。ところが水量が多いため全体が水を被っており、少し真ん中寄りに行ってしまうと、巨大ポワオーバーに捕まる。ちょっと捕まってしまったが危うく逃れる。瀬の入口左にホールがあるので、それを躱してから、即座に左ベタにルートを取らなければならない。
そこから後半までは、比較的フラットな区間となる。
再び大岩が出て来てゴルジュ帯に入ると、いよいよ後半。いつもより迫力を増した大きなドロップを2つ過ぎると、核心のあら竹ドロップとなる。
左岸から上陸しスカウティングする。流れが多い分、左岸寄りの流芯がキレイにドロップから抜けている。左ベタに落ちると多少揉まれそうなので、左からやや右に降りてクリアする。
あら竹ドロップを過ぎると、宮川合流のテイクアウトまで、狭い所を大量の水が勢い良く駆け抜けるパワフルな区間。
やがて宮川と合流し、芝生の擁壁を這い上がるように登ってテイクアウト。珍しく、三瀬谷ダムからの放水は澄んでおり、大内山よりもキレイなほどだった(翌日にはいつもの濁流になっていたが)。
【当日のデータ】
水量:細野1.70-1.75m
プットイン:青少年旅行村
テイクアウト:宮川合流
所要時間:2.5時間
距離:7.0km
高低差:69m
グレード:3.5級
使用艇:プレイボート