人気作を読んでみた。
え〜と、これ、もう文庫だし映画化もしてるからネタバレしてもいいよね?
論理と公正性が求められるミステリというジャンルなのに…
まさかのゾンビ出現かよ!
いや、私はこういう変化球なのも大好物ですけどね。
七尾与史のバカミス大好きだし。
ただ、これだけ話題になってていかにも本格ミステリ然としてるのに、こんなB級臭漂う展開になるとは思いもしませんでしたよ。
これ、映画も観ようかな?
大学のミステリ同好会に所属する葉山譲は、同好会会長の明智恭介と、同じ大学の剣崎比留子と共に何かが起きそうな映研の夏合宿に同行することになる。
初日、さっそく映研のOBが女子学生に強引に迫り雰囲気が険悪になる中、近くの湖で開催されているロックフェスの会場でバイオテロが発生!
観客がゾンビになったよ。
ゾンビの群れが夏合宿の場である紫湛荘に迫り、籠城を余儀なくされる一同。
バリケードを築き安全を確保した上で一夜を明かしたが、翌朝、部員の1人が密室状態の部屋で発見される。
しかも、身体中にゾンビにやられたと思われる咬み傷がある状態で。
犯人は、ゾンビなのか人なのか。
建物を取り囲むゾンビが数を増やす中で迎えた翌朝、さらにもう1人の死者が出る。
またも身体中の咬み傷と執拗に頭を鈍器で潰された状態で。
ゾンビの中に知性と理性を残したものがいるのか?あるいは、生き残った人間の中にゾンビマスターがいるのか?
ゾンビが侵入し活動範囲が狭まる中で、連続殺人を止めて生き残ることができるのか?
本格推理小説にとって、警察の科学捜査の手が及ばないクローズドサークル(吹雪で閉じ込められた雪山の山荘や連絡船の途絶えた絶海の孤島など)を作り出すのに苦労するのはわかるけど、よりにもよってゾンビかよ!
いやでも、綾辻行人の「暗黒館の殺人」でも、明言はしてないけど吸血鬼っぽいのが出てたしなぁ…。
殊能将之の「黒い仏」でもトリックを作るためにタイムスリップしてたし…。
ありですな。
いやでも、ゾンビたちがただ閉じ込めるためだけではなく、その性質を利用してトリックに組み込まれているのは面白いですね。
いい意味で「そんなのあり?」って思います。
ちなみに、ゾンビ出現という荒唐無稽な設定ですが、ミステリ部分はきちんとロジカルに説明されていますよ。
細かい伏線もあちこちに散りばめられています。
なんなら解決編の前に「読者への挑戦」を挟んでもいいくらいです。
続編も早く文庫化しないかな。
まあまあかな?
今回のイベントは、前回のよりも他のプレイヤーの進行が早い気がするので気は抜けませんが。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20200321/22/chickenhearted/93/5d/j/o1080108014731709730.jpg?caw=800)
美味しいけど、私の好みは痺れよりも芝麻醤のコクが効いてるのだな〜。
そういえば、好きな汁なし坦々麺のカップ麺、去年は出なかったな…。
今年に期待。
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ないです。