話せる言葉は | ちきんのさんぽ

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ご訪問ありがとうございます。
鶏のから揚げが好き&小心者&嫌なことは3歩で忘れることから「ちきん」と名付けました。
日本語教師としてのつぶやき、日々のできごとをつづっています。

仕事として日本語教師をする前に

自治体のボランティア教室に参加していました。

今も教室はありますが、いろいろ思うところがあって参加をおやすみしています。


私が参加していたクラスは平日夜のクラスで、

みんなの日本語の赤本が4レベル、生活漢字、Weekly Jの計6グループがある日でした。

それぞれのグループには2〜8人の学習者、2人のボランティアが入ります。


出費ややりがい、人間関係の話は面白くないのでやめまして、

笑撃を受けたエピソードをご紹介したいと思います。


その1「話せる日本語はこれだけ」

newcomerはグループ分けのために簡単な筆記テスト、会話テストを受けてもらいます。

そのテストの案内は英語で行われることが多いです。

各国語に翻訳されたプリントでも用意しておけばいいのに…と思っていたのはナイショ。


あるとき、1人の参加希望者が授業見学に来ました。

プレテをしようとするも日本語が全く通じず、

英語もあやしい。

意思疎通がほぼできない状態。

ありがとうもこんばんはもわからない、言えない。

名前は?your name?

国は?country?

なんさい?などなど、

エントリーに必要な情報が何も得られません。


しばらくすったもんだしたあと、

そのかたが発した言葉は

「コンテナ ヒトツ ニジュゴマンエン」

しかもめっちゃクリアな発音。


残念ながらそのかたはコンテナの値段を繰り返した後、会場を後にされました。


当時、私は新米ボランティアだったので、

先輩の大奮闘を遠くから見ていただけでした。


コンテナボーイは今どこで何をしているのか…

ニジュゴマンエンは何の値段だったのか…

気になります。