「わかりました」と「わかりません」の罠 | ちきんのさんぽ

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鶏のから揚げが好き&小心者&嫌なことは3歩で忘れることから「ちきん」と名付けました。
日本語教師としてのつぶやき、日々のできごとをつづっています。

 

日本語教師です。

日本語学校と専門学校での非常勤講師と、

インターン生へのオンライン授業をしています。

 

学生に

「わかりましたか?」「わかりますか?」

と聞いてはいけないと言われますが、

その通りだと思います。

学生の「分かりました」ほどあてにならないものもないです。


理解できたかを学生に判断させるのではなくて、

質問のしかたを変えたり、

文作や穴埋め、学生に説明してもらうなどして、

教師がくみとらなければならないですね。


先日、授業終わりに同僚が嘆いていました。

何を聞いても「わかりません」

何を書かせても「わかりません」

と返す学生がいるとのこと。


レベル的に教師側の指示がわからない学生ではありません。

では何が「わからない」のか。


本当に指示がわからないのか、

それとも答えがわからないのか、

答えはわかるけれどもそれを表す日本語がわからないのか、

問題が深すぎて意見がまとめられないのか、

単に答えたくないのか、

めんどくさいから「わかりません」で終わらせようとしているのか。


いろんな「わかりました」と「わかりません」があるので、

気をつけねばなあと思います。