この素晴らしい現代に爆裂を!
※注意※
この作品は、アニメ「このすば」を見た主の妄想を書き起こしたものです。
・本編との直接的な関係はありません。
・この作品はアニメ版第1期全10話+OVA版までの設定を元に書いています。
・この作品には主の妄想による追加設定、オリジナルキャクターが登場してきます。苦手な方は読むのを控えるのを推奨いたします。
それでもよろしければ、どうぞお楽しみください。
~プロローグ〜
#Final
『この素晴らしき勇者達に爆裂を』
その3
魔王がゆっくりと立ち上がる。
椅子に座っていたからわからなかったが、魔王は身の丈3mはあるだろう大男だった。
で、デカイ…角や尻尾もある分迫力がかなり増していた…
…が、なんだろう?膝が震えてるぞ?
「あぁ…すまん、最近これがないと膝が痛くてな…。
…よいしょ、待たせたな。」
と言い後ろからU字歩行器(介護用歩行器具)を取り出し捕まって魔王は立ち上がる。
ちょっと待て?!
歩行器使わないと立てない魔王なんて聞いたことないぞ!?
ってか『4人で魔王に挑む勇者達』って言えば聞こえがいいが、これじゃまるで『要介護のおじいちゃんを寄ってたかってフルボッコにするチンピラ』みたいな構図が酷く醜い!?
相手が魔王だと言うのに変な罪悪感が出てきた…
「よる年波には流石の魔王も堪えるか、だが容赦はしないぞ!」
「もうこれ以上わたしが悪いみたいな噂を広められない内にあんたを倒す!!
死ねぇぇぇぇぇぇ!!」
だがアクアとダクネスが寧ろ好機と言う顔つきで突っ込む。
ほんと、心底こいつらが俺の敵じゃなくてよかった…。
先に先手をとったのはダクネスだ。
ダクネスはその両手剣を頭から一気に振り下ろし魔王の左肩を(珍しく)直撃した。
しかし、ダクネスの剣は魔王の肩で止まっていた。
服の中から見える龍の鱗が傷をつけることなく魔王を守っていた。
「…っふ、老いたとは言えど貴様らに遅れる程弱ってはおらぬわ。
笑止!!」
スゥーッと息を吸い込んだと後、露払いするかのように周りに火炎を吐き散らしダクネスを追い返す。
″敵感知″ で見えていた弱々しさなど微塵も無い、魔王の姿がそこにはあった。
炎を直撃するが、普段からめぐみんの爆裂魔法を受けているダクネスは全く動じていなかった。
「ほぉ…少しは骨が有りそうだな。」
「よしいいぞダクネス!
最初の作戦通り魔王を引きつけておいてくれ!」
「あぁ!任せろ!!
…さぁ魔王!貴様の全力を私にぶつけて見せろ!
貴様の実力はこんなものではないだろう?!
もっともっと激しく!嫌らしく!ネチっこい攻めを私に!!!///」
「こんな時くらい真面目にやれぇぇぇ!?」
「………?!」
息を(別の意味で)荒げるダクネスに、流石の魔王も冷や汗を隠せずにいた。
「このまま一気に倒すわよ!」
「…ふぅ、儂も舐められたものだ。」
「?!」
(ッビュン!!)
「……っ?! ッガハ!?」
「ッ?!ダクネスぅ?!!」
風を切る音が聞こえた瞬間
魔王の尻尾が動いたかと思えば、ダクネスの身体は宙を舞い壁にぶつかる様に飛ばされていた。
ダクネスの口から夥しい(おびただしい)量の血を吐き出し倒れ込んだ。
「いけない!?直ぐに治療しないと!!」
倒れるダクネスに急いで治療しに駆け寄るアクア。
残されたのは俺とめぐみんだけだった。
「…めぐみん、聞いてくれ。
俺が今から魔王の気を引く囮になる。
お前はその隙に爆裂魔法を唱えてあいつに撃て」
「そんな?!それではカズマが!?」
「ダクネスは重症、アクアはダクネスの治療にあたっている。
今まともに動けるのは俺だけだ…
他に打つ手はない。」
「…しかし」
「俺達がモタモタしてる内にアクアも倒されたら、それこそ全滅だ!!
アクアさえ生きていればまた生き返ることができるんだ!
…だから安心しろ」
「…解りました。」
言葉では理解しても、心では納得出来ていない顔をするめぐみん。
俯き、ゆっくりと詠唱を開始するめぐみんを見て俺は魔王の方へ走り出す。
「さぁ魔王!次は俺が相手だ!」
「…老いたこの身でこう言うのもなんだが、恐怖で足を震わせている小僧が相手とわ…
よかろう、例え誰が相手になろうとも儂は容赦せんぞ!」
「喧しいわ!
俺だって例え馬鹿女でもクソガキでも、そんで爺い婆アにだって目の前で容赦なく優先席を横取りしてやるんだからなァ!?
覚悟しろやぁぁぁ!!」
「…黒より黒く 闇より暗き漆黒に 我が真紅の混淆を…」
(カズマ、やめて下さい)
(無茶をしないで下さい)
「覚醒のとき来たれり 無謬の境界に落ちし…」
(もうあなたの傷つく姿を見たくない)
(もうこれ以上、あなたと離れたくない)
「踊れ踊れ踊れ 我が力の奔流に望むは…」
(カズマは独りだったの私を拾ってくれた)
(いつも私のそばで助けてくれて、支えてくれた)
「万象等しく灰燼に帰し、深淵より来たれ…」
(私は、あなたにまだ何もしてあげれていません)
「…………」
(今度は『私があなたを助ける番』です)
続く。