《この素晴らしい現代に爆裂を!》



この作品はこの素晴らしい世界に祝福をのパロディです

アニメ本編の1期までの設定を元に制作してます。

オリジナルのキャラや設定を含みます。





#1 《この新しい世界で青春を》





季節は春を迎え、心地よい風が窓際に座る私の頬を撫でる。

今日は透き通るような色合いをする空に、

雲がなく美しいまでの快晴と言えます。


少し視線を落とすと、建物が立ち並び道路の入り組んだ街並みが見えます。

最初は戸惑いこそしましたが、今では少し慣れて来て街にどの様な店が並んでいるかがわかるようになってきました。


あそこがよく行く商店街。

私の行きつけの「こんびに」があります。

カズマはこの時間はあそこでアルバイトでしたかね?

帰り道に立ち寄ってみましょうか。


あそこは駅でしょうか

しかし「デンシャ」はまだ少し苦手です。

昔に比べて少しは身長が伸びたとは言え、やはり周りを大人に囲まれると埋もれてしまい息苦しいです

アレには慣れたくはないものですが、便利なので渋々利用しています。



藤、佐藤



日差しに晒された私の体は時間が経つにつれて次第にポカポカにあったまって、

徐々に瞼が重くなって行きます



「佐藤、『佐藤めぐみ』!!」


ッハ?はい!」



出席を取っていたスーツ姿の男性が私の座る席の前までやってきて一喝する声に気づき俯きかけた顔を起こす。

睡魔に襲われ、不覚にも口元から涎を垂らしてしまう。

私としたことが居眠りとは



「ったく、入学早々居眠りとは随分余裕だな。」


「す、すみません



私の出席を確認できた男は元の場所へ戻って行く。

気づけなかったのは眠気があったのもそうなのだが、『まだ今の自分の名前』に馴染めきれていないのもある。


そして男は教室にいる女子30人に教科書を開くように促す。

そう、ここは学校。

なぜ魔法学校を首席で卒業した私がまた学校に通っているのかというと









            3年前~









気がつくと俺は都心にある公園のような場所のベンチに横になっていた。

そして俺のすぐ側には紅い目をした紅魔族の少女めぐみんが涙を流しながら俺を見つめていた。


辺りを見渡すと通勤途中のサラリーマン、信号に合わせ走りだす車、見上げるほど高く建てられたビルの数々。

それらを見てなんとなく察しがついた。

あぁ俺は日本に戻ってきたのかと。


でもなんでだ?

いつものことからまずエリス様の所に行くんじゃないのか?

それになんでめぐみんまでこっちの世界に来てるんだ



か」


「か?」


「カズマぁぁぁ!

生きてます、ッグス、本当に本当に生きていますね?!

う、うわぁぁぁぁぁ!!」



めぐみんが泣きじゃくりながら小さな顔を俺の胸に擦り付けるように抱きついて来る。

長いこと寝ていたからなのか彼女にかなり心配を掛けてしまったのだろう、

溜まっていたものをぶつけてくるめぐみんに申し訳ないことをしたなと思うが、

すまないがここは一旦離れてはくれないだろうか恥ずかしいから!

周りの視線がこちらに集中する。

とにかく状況の整理もしたかったので一度めぐみんを引き剥がし話を伺うことにした



「なぁ、めぐみん。

俺たちはあの後どうなったのか知らないか?

確か魔王の放つ炎に焼かれたて所までは覚えてるが」


「えと、そ、その



するとめぐみんは次第に顔を赤くしていく、なにか様子がおかしい。



じ、実はですね。

私たちは魔王の攻撃を受けて死んだ訳ではないのですよ。」


「は?!どういうことだ?!

だってあの時ってかそれはなんだ?」



そしてめぐみんの異常に気がつく、めぐみんの体のいたるところにネッチョリネバネバとした液体が付着していた。

激しい既視感に襲われる。

最近同じ状況を体験したような

そして俺はあの時何があったかを思い出す。



………



『「さらばだ。

秘技龍詞の…/Draconic …

…………」』


『「ッッぶぇっっくしょい!!!」』



魔王が「ッカー!」っと大きな口を開けると小刻みに呼吸をする。

そして肺が満タンになる程息を吸った後に大量の”青白い”鼻水を吹き出す

それを受けためぐみんと後ろで見ていた俺はそのまま気絶し倒れ込んだ。




………




「えっと、要約しますとね。

私たちは魔王の放つ「くしゃみ」で死んでしまった様で


カズマは魔王のくしゃみを火炎と勘違いしてショック死、

私は受けた鼻水でカエルの体液を思い出し同じくショック死を


ってカズマ?!大丈夫ですか!?」



知りたくもなかった事実を聞かされ再び倒れこむ

情けないなという自覚はあったが、まさか魔王のくしゃみを攻撃と勘違いして死ぬなんて




続く