《この素晴らしい現代に爆裂を!》


※注意※
この作品は、アニメ「このすば」を見た主の妄想を書き起こしたものです。
・本編との直接的な関係はありません。
・この作品はアニメ版第1期全10話+OVA版までの設定を元に書いています。
・この作品には主の妄想による追加設定、オリジナルキャクターが登場してきます。苦手な方は読むのを控えるのを推奨いたします
・この作品はフィクションであり、実在の人物、団体、事件とは一切関係ありません

それでもよろしければ、どうぞお楽しみください。


〜前回のあらすじ〜
めぐみんとのゲーム勝負に敗れたカズマは、罰としてお出かけと称したデートに連れて行かれる。
その帰り道に駅前で行われている路上ライブを見に歩いていると一際目立つ人集りを見つける。
そこで見たものは…?



《あの傍迷惑な仲間達と再開を》
その1




路地の奥で多くの観衆に芸を披露する二人組がいた。
俺達は人集りの間を縫って入ると、言葉を失った。


「さぁさぁさぁ!?
寄ってらっしゃい見てらっしゃい!!
私の華麗な技はここでしか見られないわよぉ?!
ッヨ!『花鳥風月』ぅぅぅ!!」

「…どうした、お前達男の癖に腕っ節はこの程度か?!
さぁ!私に腕相撲で勝てた者には今日私が皆から頂いた挑戦費が全部手に入るぞ?!
どうした?かかって来い!
挑戦権は一人1回1000円だ!!
そして…私に勝ってみせろ!///」


そこにいたのは俺が疲れて幻覚を見ていたわけじゃ無いのなら俺の知っている駄女神とドマゾ騎士だった。
ダクネスは鎧を脱いでいるとはいえ前と同じ姿なのだが、
アクアはというと、あいつの象徴とも言えたあの青い髪がなぜか《真っ黒に染まっていた》のだ。
…やっぱり人違いだろうか
しかしあのプロ顔負けの見事な水芸はやはり…


「…あ、…あぁ」


ドサッという音に振り向くと横でめぐみんがゲーセンで取った景品のぬいぐるみを落として一目散に二人に駆け寄って行った。


「っほい!花鳥風げtあぁぁぁあ?!
…いたたぁ、ちょっといきなりなにすんのよ!
…って、え?」

「アクア、もう相手はいないようだ。
この挑戦費は我々の、…?」


「うわぁぁぁぁぁぁぁぁあ?!
アクアぁぁぁぁぁぁぁ!
だ、ダクネスぅぅぅぅう!」


めぐみんが涙を流し強くアクアに抱きついた。
周りの客達は急展開に戸惑い出す。


「…え?えぇ?!
ひょっとして、めぐみん?めぐみんなの?!」

「めぐみん…?めぐみんなのか?!
それにカズマも…その姿は?」


どうやら俺とめぐみんの姿に少し戸惑っているようだ。


「アクアぁ!ダクネスぅぅ!!
っごめんなさい!
…ごめんなさいぃぃぃ!!」

「え?!え??!
な、なに?なんなの?!」

「全く、心配したんだぞ?
…だが、一先ずこうして再び会えて嬉しいぞ。」

「…あぁ、心配かけて悪かったな。
俺もまた会えて嬉しいよ」





とりあえずめぐみんとアクアが落ち着くまでそのままそっとして置いた。
周りの客達は白けたのか気付いた時にはいなくなっていてその場には俺達しか残っていなかった。
その後アクアとダクネスに事の成り行きを聞きたかったのもあったため家に招く事にする。
めぐみんは今日1日で遊んでいたのもあり泣き疲れそのまま眠ってしまったので負ぶって帰った。




「…めぐみんは眠ったか?」

「あぁ、グッスリとな。
今日は一日中はしゃいでいたからな、あいつ。
…さて、先ずはなにから聞こうか?」


俺はめぐみんを部屋に寝かせにいったついでに台所からコーヒーを淹れたコップを2つ持って来てアクアとダクネスに差し出す。


「そうだな、お前達の話は先程大まかに聞いたから、
次はあの後私達になにがあったかを話そう」


………


ダクネスが言うには、
魔王の手により(?)死んでしまった俺達を生き返らせようとするが、
既に魂が別の場所に行ってしまったことに気付いたアクアが魔王に逆上。
結果、アクアとダクネスは魔王に返り討ちに遭い死んでしまった。

天界に来たアクアがエリス様に無理矢理問い詰めて俺とめぐみんが日本に転生している事を知った二人は同じくこっちに転生して来た…と言うのだ。
そして日本に来てからは金も食料もないため芸で日銭を稼いていたのか。

それとどうやら俺とめぐみんがここに来た時と、アクアとダクネスがここに着いたのにかなりの時間差があったらしく、
こいつらは3日程前に着いたばかりらしい。
アクア達からすれば逆浦島太郎状態なんだからそりゃ見違えもするわな。


「なるほど、だいたいわかったよ。
…最後に一つ気になってるんだが、
お前、『その髪』はどうしたんだ?
たったの数日でそんな髪にはならないだろう、なにがあったんだ?」

「…っっ?!」


俺がアクアの黒くなった髪について聞くと急にッビクン!っと反応し、目から大粒の涙がボロボロと流れ出てきた。
…まぁた何かやらかしたんだろうな〜と考えているとアクアは鼻をすすりながらゆっくりと口を開いた。


「…天界で、『よく考えたら天界に帰ってこれたし、これで借金返済も魔王討伐もしなくて済むわ!やったー!!』って話をしてたら、
…お、お父様(神様)がやってきて、

『天界規定を散々破ってきた挙句、異世界に多大なる被害を与えたお前に罰を与える。
神の権限を一時的に没収し、日本にて十分な信仰心を集めてくるまで帰ってくるな!』

って言われて…!
う、うわぁぁあぁぁあぁぁあぁぁあ!!」


つまり、こいつは″辛うじて残されていた″『女神』という地位を失い、
今じゃただの人間にまで堕とされて、そのせいであの青い髪が黒くなってしまったって訳か…
ということは今のこいつは『タダの宴会芸人』という訳か。
…流石に可哀想に感じて来たのでアクアの飲むコーヒーの側に砂糖とミルクを2個づつ置いてやった。


「…ま、まぁ事情はわかった。
とりあえず住むとこがないんなら、生活が安定するまでここにいていいぞ。」

「…か、かじゅまぁぁぁ!
ありゅがどぉおぉ!!あ″りがぼぉぉぉぉ!?」

「カズマ、すまないな。
ここ数日まともな所で寝ていなかったので流石に少し疲れていてな。
…助かる。」

「いいよ、気にするな…って鼻水垂らしたまま擦り寄ってくんじゃねぇ!?」


これからはまた、騒がしい毎日になりそうだ。



続く