《この素晴らしい現代に爆裂を!》
※この作品はこの素晴らしい世界に祝福をのパロディです
アニメ本編の1期までの設定を元に制作してます。
オリジナルのキャラや設定を含みます。
俺はコーヒーを、エリスは紅茶を一口飲み落ち着いたのを確認してから話に入る事にした。
「それで、話って一体…?」
「はい、まず私がこの世界にいる理由についてですが。
私は神様の命によりアクア先輩の監視を任せられたのです。
アクア先輩がまたこちらの世界で迷惑を掛けていないかを見るように言われました。」
なるほど、この人も苦労してるんだなぁ…
「アクアなら大丈夫ですよ、今のアイツは俺よりも逞しく生きてるよ。」
「それならいいのですが…。
と、本題はここからなのですが、私は今日貴方にお聞きしたい事があって来ました」
エリスは改まって話を切り出して来た。
「実を言うと、私は天界でちょくちょく貴方達の生活を見ていたんです。
っあ!見ていたと言ってもプライバシーを反しない程度です?!
本当ですよ?!」
エリスは手をパタパタと振り誤解させないよう説明してくれる
…よかったぁ、疚しい事してなくて…
「それでめぐみんさんだけじゃなく、アクア先輩とダクネスまで面倒を見る事になってしまった原因は私にありますので…正直に仰ってください、今の生活は大変じゃないですか?
もし良ければ私の方から少しばかり生活援助をさせて頂きたいのですが…?」
エリスは俺の家計の心配をしてくれていた。
申し訳なさそうに上目使いでこちらを見るエリス
だが…
「…俺は気がついたらここにいたからよく分からないが、俺があいつらの面倒を見なきゃいけなくなったのはエリスが原因なのかも知れない。」
「…はい」
「いや確かに辛いよ?大変だよ?正直言うと結構キツイよ?!
あいつら無駄に声がデケェし!
いつまで経っても我儘言いやがるし!
こっちの気も知らねぇで文句を垂れるし!
いいことなんてこれっぽっちもない!!
あいつらのうるさい声で朝が始まり、
メンドくさい我儘を聞いて昼が過ぎ、
イライラするような文句を聞いて日が暮れる!」
「………」
…でも
「…だけど俺は怒ってなんかいないよ、寧ろ感謝しているくらいだ。
もし俺だけが日本に転生していたらまた以前のようなダメ人間になっていたかも知れない。
俺が今も家で引き篭もってダラダラしないで働いているのは、誰かの為に何かをしなきゃ、って思うようになったからだと思う。」
「カズマさん…」
ひとり
「…それに、『 孤独 』でいるよりは全然いいから、さ。」
「…っ?!」
そう言って俺は緩くなったコーヒーを一気に飲み干す。
エリスは少し言葉を失っていたが、クスリと微笑む。
「…分かりました。
でももし本当に辛くなりましたらいつでも私を呼んでください。
その時には改めて連絡をしますね。」
「あぁわかったよ。
…と、俺も一つ聞きたい事があったんだけど、前にめぐみんの冒険者カードを見た時に習得魔法の欄に何も書かれてなかったんだけど、何かあったのか?」
「………っ」
「?」
エリスから先程まで見せていた笑顔が消え重く険しい顔立ちになった
なんか、ヤバい事聞いたか俺?
エリスはしばらく沈黙していたが紅茶を一口飲み俺にギリギリ聞こえる声で呟く。
「…そうですね、貴方には話してもいいですね。
いえ、寧ろ貴方には『聞く権利』があります。」
エリスは紅茶の入ったカップをテーブルに置き静かに話し出す。
「めぐみんさんの冒険者カードの魔法欄を白紙にしたのは、『私』です。」
続く