《この素晴らしい現代に爆裂を!》



注意※

この作品は、アニメ「このすば」を見た主の妄想を書き起こしたものです

・本編との直接的な関係はありません

・この作品はフィクションであり、実在の人物、団体、事件とは一切関係ありません


それでもよろしければ、どうぞお楽しみください




《うちの可愛い爆裂娘に救出を》

その1



(ツー、ツー、ツー)



……っ!?」



突如切られた着信に不安と焦りが募る



どうかされたのですか?」



テーブルを挟んで向かい側にいたエリスが心配そうな眼差しで見つめてくる



「めぐみんが、何者かに拐われた。」


「っえ?!」


……っクソ!」



めぐみんは通学路にある公園の遊具に隠れていると言っていた

公園ならこっからそう遠くない所にある、

今ならまだ間に合うかもしれない!

俺は二人分の代金をテーブルに置き、急いで向かおうとするがそこへエリスが駆け寄ってくる



「カズマさん!?私もご一緒させて下さい!」


「っ構わないけど、その格好で走れるか?」


「大丈夫です!

これでも女神の端くれ、身体能力の高さには自信があります!

決してカズマさんの足手纏いにはなりません!」


わかった

でももし途中で追いつけなくなったら無理せず休んでくれ」


「はい!」



丈の短いスカートに高めのハイヒールで走ることを心配をするが、しかし俺1人だけだとどうしていいかわからなくなったり、もしかしたらの時に助けを呼んでくれたり出来るからな

なによりこの姿をしていても女神様だ、心強い

俺達2人は喫茶店を後にし急いでめぐみんが身を隠していたと言う通学路にある公園に走り出した



なぁ、都合のいいこと聞いてしまうんだが、女神の力で探し出す事って出来ないのか?」


「すみません、今の私はアクア先輩の監視の為一時的にとはいえ女神としての力を失いこちらに来ているのです


走りながら横を並走するエリスは申し訳なさそうな顔で答える

となると警察にいや、俺とめぐみんは転生してここにきたから警察に素性を探られたら余計面倒なことになる

自力でなんとかするしかない

俺達は住宅地を走り抜け、ようやくその公園に到着した


しかし、そこには誰もいなかった



「ここですか?」


「あぁ、そのはずだ

もしかしたらどこかに隠れてるかも知れない、探してくれないか?!」


「は、はい!分かりました!」



いくら身体が小さめなめぐみんとはいえこの公園に隠れられそうなものは限られている

ベンチの下や屑篭は論外として、公衆トイレがないこの公園で身を隠すなら草陰かこの大型の滑り台の中だが




「めぐみぃぃん!いるかー?!めぐっ!?」


カズマさぁぁん!草陰や周りの民家にはいませんでした!滑り台の中?っ?!」



その滑り台の中には、この前俺がめぐみんに買ってやった携帯が無残な姿で捨てられていた

その横にはめぐみんが付けていた黒い猫の髪飾りが



「そそんな!?」


……………っ!」


「カズマさん?!どこへ行くんですか?!」



その時の俺はめぐみんを拐って行った奴らに対する怒りと、めぐみんの事で頭がいっぱいになっていた

俺は駅に戻り近くにあるここら辺で一番高いビルの屋上へやって来た



か、カズマさん!なぜこのような場所に?!」


ごめん、少し静かにしてくれないか?」


「え?  あっハイ!?」



俺は深呼吸をして息を整え周りの風や音を感じながら耳を澄ませる

ゆっくりと目を瞑り右手を前にかざして呟く



    - clairvoyance -

千里眼 』」



真っ暗な瞼の中の視界に街の全体図が3D映像のように浮かび上がってくる

さらにそこにもう一度深く息を吸い、左手をかざして再び呟く



  - Enemy sensing -

敵感知 』!」



視界の中に浮かぶ街並みの中に小さく動く青い点がいくつも浮かび上がる

その中で赤い点が2青い点が1恐らく車で移動をしているんだな

だがまだ遠くには行っていない、ここからでも間に合う!



「見つけた!!」


「え?!本当ですか!?あ、待ってください!」



走り出そうとする俺をエリスは引き止めると、俺に向けて両手を広げ何かの魔法を詠唱し始めた


           - Magnificat -

マグニフィカート』!」



俺はエリスの手から放たれた光に包まれると、次第に身体の中から魔力が湧き出てくるのを感じた

しかし同時にエリスは膝をつきその場で座り込んだ



「エリスっ!?」


はぁ、はぁ

私は大丈夫です、こちらではやはりマナが足りないせいか魔力切れを起こしただけです

それより、その『マグニフィカート』によってカズマさんは異世界にいる時と同じように魔法が使えるでしょう

私は少し待てば魔力が回復しますので

カズマさん、すみませんがあとはお願いします」


「何言ってるんだ、これこそ本当の『神の加護』ってやつだろ?十分だ!エリスはここで休んでてくれ」


「はい

あ、カズマさん!くれぐれも早まったことだけはしないでくださいね」



俺は座り込むエリスに親指を立て『あとは任せろ!』と意思を示し、駆け足でその場を後にする


めぐみん待ってろ!




続く