《この素晴らしい現代に爆裂を!》
《うちの可愛い爆裂娘に救出を》
その3
「悪りぃ、俺の一人勝ちだ」
「「「…っえ?!」」」
「え?」
この場にいる全ての人間がその突然現れた男の姿に驚き沈黙する
そこには左手に鉄パイプを持ち、右手のチョキを上げるカズマがいました
「…か、カズマぁ!」
「な!テメェどっから入って…」
- Skulk -
「『潜伏』」
「あ?!」
「き、消えた?…ウベァ?!」
その瞬間カズマはその場から姿を消す
そして再び姿を表したと思えば持っていた鉄パイプで男の1人の横顔を殴打する
「は?!」
「めぐみん大丈夫か?」
「あ…はい、大丈夫で…ッキャ!」
「あー…悪りぃ、とりあえずこれでも着とけ」
私は胸元が開いているのを思い出し咄嗟に身体を伏せるとカズマはそんな姿の私を案じて着ていた上着を脱ぎ私に羽織らせてくれる
「テメェ!いきなり現れて何してくれてんだ!?」
「『何してくれてんだ』…だって?」
カズマが一言呟くと再び姿を消す
「また消えた?!」
「クソ!出てこい!っぶあ?! …なんだ?」
ドアの前に立っていた男は突然何やら黒い液体を浴びせられる
「それはお前らが乗ってきた車に積んでたガソリンだよ」
「?!」
- Tinder -
「『ティンダー』」
「ッギャァァア!?」
カズマの声が聞こえたかと思うと液体を掛けられた男の頭が炎で燃えあがり火を消すためにその場で転がり込む
「おい大丈夫か?!」
「アァァアァァア!」
「…テメェらこそ、
俺の女になにしてくれてんだぁあ!!」
「カズマぁ!」
「囲め!相手は1人だけだ!!」
カズマは『潜伏』スキルを駆使しながら残り7人の男達を相手に立ち向かう
消えては現れて、殴ったら消えてを繰り返し男達を翻弄する
「ッチィ!ちょこまかと…っ?!」
- freeze -
「『フリーズ』」
「ッグァァ!目がぁぁ?!」
カズマは男の前に現れ、人差し指と中指を目に突き出し氷結魔法を浴びせ瞼を凍らせて目潰しをする
「何だよこいつ、妙な技を使いやが…グアッ!?」
- drain touch -
「『ドレインタッチ』!」
「アガガガァ?!」
少し息をあげていたカズマは『ドレインタッチ』で体力を吸い取り再び立ち上がる
「何をされたんだ?!…ッウガボ?!!」
カズマは呆然と立っていた男を押し倒し、頬を左手で覆い開けた口を閉じさせないように摑みかかると、空いた右手を男の口の前に添えて魔法を詠唱する
- Create Water -
「『クリエイトウォーター』!」
「うばボブ、ベボガボ…!?」
男の口の中が水で溢れ出し呼吸が出来ず苦しみだす
窒息寸前になり意識が失ったのを確認してからカズマは男を解放する
カズマの戦い方は正々堂々とはかけ離れ、とても真っ当な戦略ではないでしょう
…ですが私の為に戦ってくれているカズマの姿が、私の目にはとてもカッコ良く映りました
「…て、テメェ!よくもやりやがったなぁ?!」
「っな?!離してください!」
「………っ」
リーダーの男が私の頭を掴み、こめかみ何か硬い物を突きつけてくる
続く