《この素晴らしい現代に爆裂を!》
《うちの可愛い爆裂娘に救出を》
その4
男は私の頭に何か硬いものを押し付けてきます
テレビで見たことがあります、確か『拳銃』という武器?!ですがこれは日本では違法で使用を禁止されていたはず…
こいつは私を人質にカズマを?!
「おい!それはマズイって!」
「うるせぇ!これが上にバレりゃ俺たちゃ消される!
失敗は許されねぇんだよ!」
「か、カズマ…」
「…」
涙を流す私をカズマは静かに見つめ、男に向けて右手を翳し出す
「おい!動いたらこのガキが…」
- Steal -
「『スティール』」
「な?!テメェ動くなって…え?」
カズマの手が光ったと同時に男の右手にあった拳銃はカズマの手の中に握られていた
「何なんだよお前は?!」
「んなことより、銃は脅しの道具じゃねぇ
人を傷つける武器なんだよ」
「っだからなんだよ?!」
「…なら逆に『やり返されても』文句は言えないよな?」
「ッヒ?!やめろ!?」
- Sniping -
「…『 狙撃 』!」
「うわぁぁあ!!」
(ダァーン!)
銃声が狭い地下室で鳴り響く
カズマが放った拳銃からは弾丸が発砲された証拠として白い煙が立ち上がる
カズマが、…人を?
しかし撃たれたはずの男に目を向けると…
「…あ、はがが…」
カズマの撃った弾丸は男の耳の横を擦り後ろの壁に当たっていました
男は撃たれたと錯覚し、しばらくの間放心状態になりやがて腰を抜かし倒れてしまいました
…おまけに失禁もしてました
「情けねぇなぁ…ってこれは人の事言えねぇか
おいめぐみん、大丈夫か?」
「…っあ、はい」
「立てるか?」
「あ…ちょっと無理そうです」
恥ずかしいことに私も腰を抜かしてしまい立ち上がることができませんでした
「いいよ、ほら負ぶってやるよ」
「あ、ありがとうござ…」
「っカズマさん!?
ご無事ですか?!」
その後エリス様が駆けつけて下さって、もう2度とあんな事をさせないよう男達の記憶を修正してくれました
エリス様とはその場で別れ、最後に一言『"後は"頑張って下さい♡』と言ってくださいました
応援してくださるエリス様には申し訳有りませんが
今の私は正直な所助けてもらったことと腰を抜かして負ぶさって貰いカズマに迷惑を掛けっぱなしとなり申し訳ない気持ちで一杯でとても顔を合わせられる状態ではありません
「………」
ですがだからと言って何も言わない方が失礼です
私は今考えられる精一杯の言葉をカズマに伝えます
「…か、カズマ」
「ん?なんだ?」
「えと…、今日は本当にありがとうございました
それと、…ごめんなさい」
「いいよ、悪いのはあいつらだろ?
それよりごめんなさいってなんだよ?
あぁエリスに会ってたの嘘だったことか?
別に気にしてねぇよ、俺に心配掛けないように考えて…」
「いえ!それもあるんですが
その、カズマの役に立ちたい、助けたいと思って一緒にこの世界に来たというのに、いつもカズマに迷惑を掛けて、挙げ句の果てには今日のように危険な目に合わせてしまって…
私は本当に何も出来ないダメな子ですね…」
「………」
「………っう」
カズマからの返事が返らず沈黙が続く
続く