親煩悩 | あいとゆうきのほんや(本屋)

あいとゆうきのほんや(本屋)

好きなことを何でも語り合う場~Tell me your something favorite~

強風、一時的豪雨、大荒れ火曜日
職場にいたため、天候や電車のダイヤの乱れに
見舞われることなく、状況を掴みきれていませんでした
が、しかし帰宅してみると、換気扇から吹き込んだ雨で
台所のシンク周辺が水浸しになっており、
事態のひどさを知った次第です
あ、今、汽笛が鳴った!
みなさんがご無事で、お家に辿り着きますように

この風は春の嵐なんでしょうか
「春」と聞くと、この人の声が浮かんできました
熊木杏里『新しい私になって
CMでもかかっていました
春ののどかさの中で耳を傾けていたくなるのですが、
思いっきり、失恋ソングなのです
「春」とは真逆なシチュエーションですが、
前を向いて歩くという意味では、
今の季節に合っていると思います
さりげなく出てくる「母さん」ってフレーズも
温かいものを喚起してくれるのかもしれません

母さんでふと思い出したのですが、
先日、出張販売で橋本武先生の講演に行ってまいりました

橋本先生は御年99歳

銀の匙


灘校の元国語教師で、中勘助の『銀の匙』を用い、
「遊ぶように学ぶ教育」をモットーにされていました
その教えは、奇跡の授業とも称されています

戦後間もない時代
今のように指導要領などもないので、
何を、どう教えるべきか、自分で一から考案したそうです
『銀の匙』をベースに、どれだけ脱線して、
たくさんのことを子供たちに伝えるか、
随分、苦慮されたようでした

講演は一部しか拝聴できなかったのですが、
早速、『銀の匙』を読んでみようと思いました
というのも、先生のお話を聞いたからという理由ともう一つ

小学生のとき、読書感想文をいつも後回しにする私に
母が買ってきてくれた本が、これでした
そのときは、読み始めて、1ページ目で
(退屈!)と思って、どこかへぽいっと放ってしまってました

今、そのときの懺悔の気持ちも込めて、読んでます
大人になって、改めて思うのは
整頓された言葉というか、こざっぱりした言葉たちが
古き、シンプルな時代を如実に記しているということ
それは当時でいうと、ごくありふれた景色なんでしょうが、
現代の私が読むと、少しおしゃれな感じもします

子バカだと思いますが、うちの親は流行り廃りよりも
自分がいいと思うものを、いつも私に与えてくれました
そのときは、ダサいとかつまらないと思っていたけれど
大人になって、今の自分が
かろうじて持っている「美意識」は
親から譲り受けたものだと誇りに思うのです
この不器用な生き方も含めて

何度も同じこと言うけど
親には本当に頭が上がりません