告知をかねまして | あいとゆうきのほんや(本屋)

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本絵本ワールドinひょうご 本


12月3日(土)、4日(日) 神戸海星女学院 にて開催!!

今年も参加させていただきます


昨年はポストカード作りと少しだけバルーンアートのお手伝いを

させてもらいましたが!

今年は2日目にお話会にも挑戦いたします


今日はその絵本を探しに行ってきました

隣の駅にある、絵本専門店へ


毎回、お話会をする度に感じるのは

大人の目線で選んでしまうために

話の筋を重視してしまうということ

泣ける!笑える!など


しかし子どもたちを見ていると

わくわく感を楽しんでいます


「次に何が起こるんやろ?」

「ぐわぁ!って叫び声、びっくりしたなぁ」

「きっと次も同じせりふを言うで」


水戸黄門的なオチを確かめたり、

うんこにテンションが上がったり、

予測がつかないことにハラハラ、ドキドキする

それだけで充分、楽しいのです


だから大人の目線を押し付けるのは

失礼な話だよなぁ…と反省するばかり


長谷川義史さんの絵本にばかり目がいってしまう私

今回は独りよがりなチョイスは避けたいので

店主の方にお話をうかがうことにしました


読み聞かせをすることに加えて、

「子どもの頃、読んだ絵本で考えてると『泣いた赤鬼』とか

すごく脳裏に焼きついているんですけど」と告げました

「あら、あんな寂しいお話…どうしてそんなお話を読もうとするの?

ハッピーエンドのお話を読めばいいじゃない


そう言って出してきてくださったのは、

フランス人作家さんのお話

(ネタバレをするので、タイトルは明かしませんが)

そして私のために朗読してくだすったのです


実は小さい時、一人で伝記を読んでいた記憶しかないので、

読み聞かせをしてもらったことが嬉しくて、

すっかり子どもに戻ってしまいました


そのお話は大きな出来事も変わった擬音語もないけれど、

ささやかな「愛」がありました

そして店主の方がそっと言ってくれました


「日本の作品が悪いとは言わないけれど

外国の作品が良いと思うのはね

キリスト教の影響があるのかもしれないけど、

思いやりや喜びを、自然のままに描いているものが多いのよ

『愛』っていうのは、描かれるに足る素晴らしいものなのよ

それを一緒に楽しめたらいいじゃない」


実は学生時代、私は「愛してる」という言葉が苦手でした

さらっと歌詞にされると、そのアーティストが嫌いになるくらいに

そのとき、「愛」はすごく大きなものだと思っていたのでしょう

しかしお話をうかがっていると、「愛」ってのは、

小さな核みたいなもので、心のすみっこの方に

持っているだけで重宝するというか、凍えずに済むというか

とにかく、いいものなんだろうなっていう


私はそれを子どものうちによくわかっていなかったから、

日本独自の寂しさや悲しさを重視してしまって、

「堪え忍ぶ」を美徳と捉えていたところがあったようです

そこを指摘されなければ、私は子どもたちに

同じ道を付いておいで~っていうところでした


大事なのは、私と同じ道を辿らせようとしないこと

(私はキレる世代どまんなかなので)

方向など決めずにどこまでも行ける可能性を感じること


それは子どもだけじゃなく、大人も然り

大事なことをまた一つ、教わりました

ありがとうございました