二胡の音色と共に | あいとゆうきのほんや(本屋)

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好きなことを何でも語り合う場~Tell me your something favorite~

先日、時田直也さんのコンサート に行ってから、

歌謡曲の詩の世界の美しさに改めて、うっとりしている



君がみ胸に 抱かれて聞くは

夢の船歌 鳥の歌

水の蘇州の 花ちる春を

惜しむか 柳がすすり泣く


花をうかべて 流れる水の

明日のゆくえは 知らねども

こよい映した ふたりの姿

消えてくれるな いつまでも


髪に飾ろか 接吻しよか

君が手折りし 桃の花

涙ぐむよな おぼろの月に

鐘が鳴ります 寒山寺



「蘇州夜曲」の歌詞である

メロディーが好きで、鼻歌を歌ってしまうのだが、

歌詞をよく知らなかった


気だるい切なさが漂う

しかしそれは「別れ」やらの断定したものではなくて、

人間に生まれたから故に生じる「もののあはれ」を帯びていて、

すごく心地いい


一つひとつの光景を大切な人と味わっていく

きっと探せば見つかる、取るに足らない風景なんだと思う

しかし丁寧に描けば、ファンタジーの世界になる

言葉ってすごい


ちなみに作曲は服部良一、作詞は西条八十である

偶然にも西条は母校の校歌も作ってくれている

彼のその文才にあやかりたいものだ


歌詞は”うたまっぷ”より引用