ほんま仕合わせです | あいとゆうきのほんや(本屋)

あいとゆうきのほんや(本屋)

好きなことを何でも語り合う場~Tell me your something favorite~

出ました!

みをつくし料理帖シリーズ第6弾!!

タイトルは…


書も持って、街に出よう-心星ひとつ

『心星ひとつ』


江戸時代、当時にしては珍しく、

女の料理人としてつる屋で働く澪

血縁関係はなくとも、家族のように

澪を見守ってくれている人たちとの人情のドラマや、

ちょっとした謎かけもあり、

天災で離れ離れになった幼なじみとの友情や

淡い恋模様も織り交ぜられた、

この場所、この時代、この年頃に起こる等身大の生き様が、

大袈裟でなく慎ましく描かれていて一読の価値、大いにあり◎


今回は遂に澪に転機が訪れる

あ~悶絶

もうなんとも言えん


高田さんが描く人物はどうしてこうも

生き生きとしているのだろう

気持ちがぴたっと重なってしまう

どうにもやるせない気持ちになる

苦しい


あぁ、こんな表現者になりたい



そしてもう一つ、スペシャルなことがあった

数多ある書店の中から、

この書店で働こうと私に決意たらしめた人から

(関西の優良企業を紹介する番組で

たまたまこの会社が取り上げられていた)

直接、レクチャーを受ける機会をいただいたのだ


先日の歴史学研修の結果を棚に

フィードバックできているかを

確認、指導するためにいらっしゃった


一度、お会いしたといえど、

直に教えていただけるとなると緊張する

1時間前からお腹周りが気持ち悪い

ぞわぞわ


ダメだしいっぱいされるんだろうな

何を言われるんだろう

でもわくわくする

どんな話が聞けるんだろう

でもでも叱られたりするんだろうな


定刻の15時

棚の前に、お客様と同じ佇まいでいらっしゃったと思ったら、

棚を見ながら、この人はね、こういう人で、こういう研究してんの、

これはこうつながって、こうなっていくんだね

と人のつながり、時代のつながり、学問体系の違い等々

分かり易く次々教えてくださる

高校の歴史の先生よりずっと面白いと思った


特に仏教の流れなんて、

俗世、煩悩を離れて…などというから、

経済や政治と一線を画しているように見えて、

実は密接に絡んでるやん!ってな驚きも


まさに歩くwikipedia

情報を惜しみなく与え、

しかし売り方の強要はしない

君子とはこういう人のことを言うのだと

しみじみ感じた



あ~すごい人はまだまだたくさんいる

これからもどれだけの人に出逢えるのだろう