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『この人生が終わったら、この魂は何処にいくのか』
一見静かな森の中、木の下に座り込んで僕はそんな事を考えていた。
清らかな風が頬を撫でると、一緒に考えてた事も流されていってしまうようだ。
静かそうだから来たのに、と心の中で呟く。
僕が寄りかかっている籾の木の黒灰色の樹皮、二列に密集した葉には確かな生命のエネルギーを感じさせるが、その隣にある籾からはある一定のエネルギーは感じさせるものの、それはあまりにも低い。
もうすぐ死ぬのか、
立ち上がると静かにその籾に歩み寄った。
「死ぬのは寂しいのか?」
ひゅう~と風が吹いて、籾の特徴的な葉が散らばった。それは籾が流す涙のようだ。
「そうか、僕も死にたくないな」
とんとんと籾を叩く。
その瞬間、一瞬ふっとエネルギーが強くなった気がしたが、次の瞬間にはもう何も感じさせなかった。
行ってしまったか。
最後に会釈する、
あの木の魂も彼処にいったのか。