難中学入試問題3 | 秋山のブログ

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今回はちょっとした箸休め。以前書いたものの焼き直しである。イメージ思考に嵌っていないか、ちょっとテストしてみよう。

難中学校入試問題

正しい文章に〇を、間違った文章には×をつけなさい。

(問1)
次の写真はアフリカで飢餓状態にある子供の写真です。この写真をみて、次の文章を判断しなさい。
アフリカの飢餓

( )多くの子供達が飢餓状態にあるように、世界では食料を供給する能力が足りないために食料が不足している。
( )アフリカの子供達が飢餓状態にあるのは、日本を始めとした先進国が食料を無駄にしているからである。

(問2)
会社Aは、銀行Bから10億借りています。ところが会社Aは赤字で、毎年赤字分の1億を銀行Bから借りて、従業員に足りない分を払っています。銀行Bが保有する預金は12億円です。このことから以下のことが言えるか判断しなさい。

( )同じペースの赤字が続けば、2年後には銀行Bは会社Aに貸すお金が足りなくなる。他に銀行がなければ、会社Aは必ず破綻する。

(問3)
株価と半年後の就業者数の推移を示す(グラフは省略)。株価と半年後の就業者数の相関係数をもとめたところ、0.84と高い数値が得られた。このことから以下のことが言えるか判断しなさい。

( )相関係数が高いので、株価を上げることができれば、失業率を減らすことができる。


(答1)
×
×
-解説-
食料が不足している地域があったとしても、全体としての供給力が足りないかどうかというのは別問題です。足りないのが、他国の無駄遣いによるという証拠もありません。
実際のところ、気候不順や内戦等の理由で、一部地域で供給力が足りないこともありますが、世界全体としては供給力には十分に余裕があり、有効需要に合わせて供給がセーブされています。食料を必要としていても、それを買うお金のない人間に食料は提供されません。国民が餓死しているのに、大量の食料を輸出している国さえあり、世界全体としての問題は供給力以外のところにあります。

(答2)
×
-解説-
従業員、または従業員がもらったお金から消費した代金を受け取った第三者が、銀行に預金する可能性に気付かなくてはいけないでしょう。また、銀行には預金額の何倍もの額を融資する仕組みがあることも文章を否定する理由になります。
お金は循環するものであるということをしっかり理解しなくてはいけません。(参考

(答3)
×
-解説-
相関係数は、因果関係まで証明してはくれません。原因と結果が逆であったり、ともに何か別の原因の結果だったりすることもあります。後者の場合、他の原因で一方が上がった場合、もう一方が上がらないことが起こります。
株価と失業率は、ともに金融政策等の結果であることが考えられます。