nando氏が、ちょっと面白いことを言っているページ
を見つけた。
彼の結論はこう。
『物価上昇率は、生産性向上率と、比較されるべきだ。次のように。
・ 物価上昇率 < 生産性向上率 ………… 景気悪化
・ 物価上昇率 ≒ 生産性向上率 ………… 景気安定
・ 物価上昇率 > 生産性向上率 ………… 景気改善』
『細かい点は別として、モデル的にはこれでわかりやすく説明される。 たとえば、靴を毎日 100個生産していた工場が、生産性の向上で、靴を毎日 102個生産できるようになる。ここで、需要が伸びればいいが、人間の足の数は変わらないから、毎日 100個生産すれば十分だ。そこで、生産性の向上の分だけ、労働者を削減する。そのせいで、この向上では、労働者が 2% 解雇される。こういうことが日本中で起こると、新たに失業者が 2% 発生する。』
この状況で、工場は国全体のこととする。各人が消費するものは靴だけ(靴は全消費の象徴)。靴の原料費は考えない。税金や貯蓄は考えず給与全て靴に使う(給与額=靴の価格)ということで考察する。
一人あたり2%生産が増えるために、靴の価格が同じであれば、失業していない人に関しては2%給与が増えるであろう。淘汰の方法はいろいろ考えられるが、2%の失業が発生するという内容は正しいと思われる。
靴の値段が同じだと仮定すると、失業しなかった人間においては増えた2%が給与の増加となり手持ちの現金として出現する。
失業した2%の人間はなんとかして食べていかなくては(靴を獲得)いけないわけで、その方法は、2%の余剰の現金を全て取り上げて失業者に渡すか、例えば靴を磨く仕事でもいい新たな仕事を失業者が作らなくてはいけない。そして失業者が新たな仕事を見つけるというのが経済の拡大である。
靴の値段がインフレで上がったとすると、この場合給与は同じ率であがるはずなので実は全く関係ないだろう。
生産性が上がったところで、消費の増大がなければ、景気悪化の圧力となるということは論理的に正しいが、デフレ圧力となるからそれを打ち消すようなインフレ率が必要であるという考えは誤りだ。(逆だ)
昨日書いた
ように、デフレ、インフレをひとくくりにしているせいだろう。鋭く素晴らしいことも言っているだけにこの間違いは勿体無い。
nando氏の結論を正しくなおすなら多分以下の通りだ。
・ 賃金の上昇率―物価上昇率 < 生産性向上率 ………… 景気悪化
・ 賃金の上昇率―物価上昇率 ≒ 生産性向上率 ………… 景気安定
・ 賃金の上昇率―物価上昇率 > 生産性向上率 ………… 景気改善』
それから生産性向上率と、物価上昇率のよいと言われている値が同じなのはたまたまだろう。