第28条 計測中のボールまたはビュットの移動
本情報ブログの管理人がペタンクルールを学び始めたころ、まっさきにさまざまな?を思い浮かべたのが、この28条。
当時の疑問としては、ビュットを動かしてしまった時、ボールでも味方チームのボールを動かしてしまった場合と相手チームのボールを動かしてしまった場合の違いとか、あるいは対象球が3つ以上ある場合にはどうするかとか・・・
現在改訂版となっているルールハンドブックにおいては、解説文中でこのあたりの疑問が実にわかりやすく記述されています。この部分は進化したルールハンドブックの代表例。
1項は、選手が計測中にビュットまたはボールを動かしてしまった場合のそれぞれ。
また、さらにこれを分けると、メーヌ途中とメーヌ終了時に際しての違いとかになります。
特に、メーヌ終了時においては細心の計測が必要となります。無理やりボールましてやビュットにピタリとメジャーを押し当てようとするとコロリと動き、そのメーヌにおけるポイントを失うことになるわけですのでほどほどにして、チーム間の合意が無理ならば審判員に計測を依頼すべきでしょう。
また、3つ以上の対象球がある場合には、手順を追って両チームの合意を図り、徐々に対象球を絞りこみ、最後は残った2つのうちどちらが近いかという考えで進行していけば、計測をめぐるトラブルは発生しにくいかと。
また2項は審判員としての、計測心得といった内容。
競技規則や管理規則には一切記述はありませんが、たとえば雨天時などで一方のボールが地面にめり込んで半分しか地面に出ていなかったり、直径3センチメートルのビュットの頭がほんのわずかしか見えない時の測定心得など、学んでみて「なるほど」と思うこともたくさんあります。
また次の29条にも関係しますが、二つのボールにビュットがほぼビブロン状態の時など、よく
知られた計測方法では対面に懐中電灯などの灯りを置き、虫眼鏡で拡大して計測するというのがありますが、さらに厳しいことをいえば、「審判員の計測は目測ではなくあくまでもなんらかの計測器具を用いて計測すべし」というようなこともあり、これはこれでなかなか大変です。