今ハ昔・昔ノお話  第四話   子供の遊び(6) ターザンごっこ

自叙伝ではないが、子供の頃を思い出し記憶している事を書いて見みました。
両親や親戚の人、近所のおじさん、おばさんに聞いた話など思い出しながら

 古くなった、つるべ井戸の縄を近所のおじさんに貰いターザンごっこで遊んだ。
川の土手にアカシヤの並木があったので木登りの上手な奴が枝に括り付けた。
縄に掴り足を上げると川の上までぶら下って行ける。
川と言っても水なし川、雨が降ると水が流れてくる、普段は石ころと砂利の川原である。
始めは怖いがなれてくると気持ちがいい、アーアーアーと声まで出せるようになった。
長い期間遊んだがある日縄が切れて私が落ちた、川原の石で背中を打ち息が出来なかった。
おじさんの話によれば、縄は藁で作ってあるから時々水をかけないと弱くなる事を知った。
                       つづく