1964年(昭和39年)新潟方面ラリーにエントリーした、しかし、新潟地震でコースが変更されたが、行き先は解からない。
 午後8時から、代々木の国立図書館前を2分間隔で2台づつスタートした。
参加車は100台近い、各車問題シートを受け取り目的地に向かう。
 私のチームは先輩のプリンスグロリア6気筒新車である。
私がハンドルを持ち問題を先輩に渡しスタートした。
先輩はシートを見て、「この道程は軽井沢から鬼押し出し、万座温泉から草津温泉迄だ」と即座に答えた。
そのはずである、先輩は観光バスの運転手をしている。
私は同じバス会社の整備工をしていた。
運転手と整備工二人のコンビで、「戸田橋迄、37分で行きなさい」の問題にアクセルを踏み込んだ。
                            つづく