この間、スーパーの買い物の帰り道、夕暮れの道の向こうから、どうも変な影の大きな犬がやってくる。
犬だろうと思って、薄暗闇の中で目を凝らすと、何か普通の犬とは違う。
だんだん近づいてきたら、やはりどうも犬らしい。
太った背中の白地に、薄黒い斑点があり…いや、やっぱり犬ではなさそう。
ゆっくりゆらゆら、私のほうへやってくる。
すれ違ってから振り向いて見たら、犬ではない、大きなブタだった。
ブタの散歩なんてはじめて見たけど、すれ違う時、ピンクのぬれた鼻が印象的だった。
手を出して撫ぜたかったけど、ただすれ違っただけ。