高校の校歌 | みつはしちかこオフィシャルブログ「小さな恋のダイアリー」Powered by Ameba

 

久しぶりの同窓会で会った、もと同級生の面々。
「まー、ちっとも変わらないわねー」と言い合いながら、“マー、ずいぶん老けたわね~”と内心びっくりしている。きっと向こうも私のことをそう思っていると思う。

しかし、会も中ほどになり、ン十年ぶりの面々とおしゃべりしていると、アラアラ? いつの間にか老け顔が……高校生時代の顔になっている!?

あれはどういうことなのだろう?
思い出話をしていると思い出の顔になってしまうのか? それとも私が勝手に相手の顔を昔に戻しているのか?
現実は確かに、はたから見たら全員老人なのだろうけど。


お終いは、みんなで校歌を歌う。
 風のささやき みなぎる光
 若き想いを いろどるみどり…


学校を囲んでいた沢山の大きな銀杏を思い出す。
銀杏というと、ふつうは黄色のイメージだろうが、私は何故かみどり。初夏の美しい緑の銀杏を思い出す。

…そうか、あの校歌の歌詞のせいだ。
「若き想いを いろどるみどり」
誰が作詞したのか忘れてしまっているが、私は高校の校歌を2番まで間違えなく歌える。

歌っているうちに、あの母校の晴れ晴れとした全景が見えてくる。次々と小景も見えてくる。
…木造の平屋建て校舎、渡り廊下、校庭の中にあった櫟林…。