声をかけられなくて | みつはしちかこオフィシャルブログ「小さな恋のダイアリー」Powered by Ameba
今日も近所の商店街であの子をみつけた。

あの子というのは、極端に背がひくい足の不自由な子で、いつも一人でヨイショヨイショと歩いている。
よくみると、ベージュの帽子、ベージュのたすき掛けバッグ、淡いピンクのTシャツ、パンツは淡いグレー、スニーカーにはTシャツと同じ淡いピンクの線が入っている。なかなか色合わせの上手な服装である。

追いついて、「今日の服はステキですネ」と声をかけてあげたかったけど、そう思うだけで手前の横道に入ってしまった。
いつもそう。私は声をかけたいと思っているのだけれど、声がかけられない。

大体この高円寺という街は、若者とおばあさんがあふれ返っている。
若者は(特に女の子は)各々個性的なファッション。はじめはストッキングの模様に驚いていたが、今はガイコツだろうがクモの巣だろうが驚かない。金髪の子にも誰もふり向かない。
おばあさんは一様にはきやすいズボンに、体型を隠したブラウス、色はグレーやベージュ(私もその部類)。

そんなおばあさんの中に、たまにキリリとしたお年寄りがさっそうと歩いていることがある。

鮮やかなピンクの上着、サンドベージュのワイドパンツ、靴はハイヒール又はペタンコ靴又はブーツ。紙は大抵白髪。背筋がシャンとして大またで歩いている。“カッコイイ”と思う。
追い越してすれ違いざまに“ステキ!”といいたいけどいえない(第一、私はのろい!)。

きっと私だけでなく、声をかけるということは、なかなか難しいと思う。