最近W君

クラスのお友達と

ゲームの中で会う約束をしてきて

下校後

オンライン上で

一緒にゲームをしています。


良かった良かった!!!


少なくとも

猫背で一日中一人でずっと

動画とゲームしているより

お友達と『会う』

約束をしてきた時のW君は

イキイキしていて

とっても嬉しそうです。


クラスの女の子とも

ゲーム上で会って

チャットをしていることがあり

そのチャットのやり取りが

チラッとこの前見えたのだけど

恋人同士か!?

なんかそんな雰囲気がして

微笑ましく感じました。


リアルでは会えなくても

ゲームで仲良くできる子ができて

良かった。


片親で

学がなく

貧乏

秘密にしてるけど

母もアスペルガー症候群


祖父はアル中

祖母は潔癖症

家庭は崩壊

父親はゲーム依存症

無職無資産無収入

そしてゴミ屋敷


最近W君は

母がパートを始めたこと

そして

勇気を振り絞って一念発起

納税者目指して

孤軍奮闘し始めたこと

それをお友達に

ちょっと話しているようでした。


だからお友達

ゲームで会ってくれるように

なったのかな?

なんて

邪推したり。


いや違うか!!!

普通の家庭では

ゲームは禁止

解禁されたのが小学5年生

だから最近ゲーム上で

お友達ができたのだと思います。


最近よく

体験格差の記事を目にします。


私も貧困崩壊家庭育ち

習い事も何一つさせてもらえず

旅行へも行かず

唯一の体験といえば

小さかった頃に何度か参加した

子供会の行事の盆踊り

夏祭りの子供の山車

それくらいだったかな。


私には母親がおらず

祖母は今思えばだけど

知的障害のありそうな雰囲気で

誰と関わるのにも

常に受け身で頼りなく

だから

子供会やお祭りの時も

他の子達のお母さんや

お婆ちゃん達とは

全然様子が違っており

心細さを感じたのを覚えています。


W君も

ほとんど何の体験もしないまま

小学5年生になりました。


それでもまだ

幼稚園の頃に

スイミングへ行ったこと


今はプログラミング教室に

一応通っていること

個別療育に通っていること

街中の狭くて窮屈な暮らしから

田舎の広々とした明るい暮らしに

移れたこと


家族旅行の思い出は

2、3回しかないけど


毎日が争いと疲労の中であっても

それでもまだ

私よりはうんと恵まれていて

幸せかな

すごく頑張ったな

と思っています。


だけど

キャンプもしたこともなければ

飛行機にも乗ったことがない

新幹線もないし

何より

親戚との集まりや

温かい家庭がない

家族がいない


両親揃った家庭

祖父母のいる家庭

兄弟姉妹のいる家庭

豊かな家庭

普通の家庭

そんなキラキラした家庭との

格差たるや……


まるで天国と地獄。



だからW君もいつか


不幸な人

困っている人

ひとりぽっちな人

たくさんたくさん

辛い思いをしてきた人

悲しい思いをしてきた人


そんな人に寄り添える

大人に成長して欲しいです。


本当に助けが必要な人のことは

誰も助けないものだから。