ぐちゃぐちゃの食卓でひとり

今朝の

W君の食べ残しの

のびた醤油ラーメンを食べていたら

ふと

小さかった頃の記憶が

蘇りました。


私が小さかった頃

買い物ついでに時折

近所のショッピングセンターの

一階にあったラーメン屋さんで

ラーメンを食べたっけな。


とっても美味しいラーメン屋さんで

私は

コーンラーメンが大好きだった。


父と二人で

又は

祖母と二人で

買い物の帰りに

ラーメンを食べたっけ。


テーブルには

星座占いの小さなガチャガチャ?

みたいなものがあり

100円を入れて

自分の星座の位置に

レバーを合わせると

運勢が書かれた紙が

出てきたっけ。


小さかった私は

このガチャガチャが大好きで

たまにやらせてもらっていた。


大人しくて

自己主張しない子だったので

(今でも基本的にはそう)

おねだりするでもなく

父がこれやってみる?と

聞いてくるか何かしたのだと思う

何度かガチャガチャをやって

とても

嬉しかったのを覚えている。


コーンラーメンのコーンは

甘くて美味しかった。


頼りない祖母と

頼りない父と


行動範囲はとても狭く

近所で買い物が

基本的に我が家の外出の全て。


私はいつも

ぼんやりとした不安に包まれて

生きていたっけ。


心細い気持ち

頼りない父と祖母とで

危なっかしいような不安


今私は

ぐちゃぐちゃの食卓で

ひとり ふやけたラーメンを食べ

ずっと私は変わっていないのだと

気が付いたのでした。


年齢と外見だけ

オバチャンになったけど

中身はずっと

幼かった頃のまま。


寂しさは常に

私の人生の基盤。


時間の流れに吸い込まれて

幼かった頃の自分に戻り

そのまま

消えていってしまいそうな

そんな気分に

ふとなった瞬間でした。


みんな幻。


私の出した答えはそれ。