仕事をしていてずっと思っていたこと。
こんな仕事辞めたい、って思いながらも、やっぱ、この仕事が好きで
離れられない。
そもそも、どうして私はこの仕事に就いたんだろう。
同居していた祖父。
ちょっと変わっていて、わがままで、でもとても面白い人だった。
ご飯のおかずは毎日お刺身しか食べず、
夜遊び、麻雀大好きで、出かけるときは、
着物に帽子、ステッキを持って、洋装の時はベレー帽。
今思うと洒落たじいちゃんだった。
「もう、しぬ」と何年も言い続けて、元気に過ごしてたから、
最後の、本当に具合が悪い時に気付いてあげられなかった。
かかり付けの町医者では、何もわからず、気づいたら、
大きな病院に運ばれて、検査続きで翌日にはあっけなく
なくなってしまった祖父。
もう、祖父のことに関しては後悔ばかり。
中学に入って部活や、友人との付き合いで忙しく、
家にいることの少なくなった私に、
そんなに忙しいなら部活なんてやめればいい、って言ったのは
寂しさの裏返しだと気付いてあげるには、中学生の私は余りにも
幼かった。
今なら、今なら分かってあげられたのに。
素直じゃない祖父はいつも母を困らせて、喧嘩ばかりしていた。
思春期の私にとっては煩わしく感じることさえあったように思う。
祖父の急な死、祖父との生活が、今の私に大きな影響を与えているのは
確かで、祖父にしてあげられなかったことを、せめてお年寄りにしてあげたい、
って思った。
高校に入り障害児や、施設の高齢者と接するボランティアを経験し、
迷いなくこの道に進んだけれど、
初めて病院へ就職し、理想と現実とのギャップに衝撃を受け、
ただただ苦しみながら延命される患者さんを見て、
人を人と扱わない現場を目の当たりにして、何度もやめよう
と思い、婚約、不妊治療をきっかけに初めて勤めた病院を退職した。
その後、整形の外来勤務を経て、介護の世界に入った。
病院と違い、利用者さん一人ときちんと向き合える今の会社は、
向き合う分辛く感じたり、引きずってしまう部分も多いけれど
とてもやりがいを感じ、楽しく、この仕事が好きになった。
けれど最近、利用者さんも、だんだん考えられないようなわがままを言ったり、
酷い言葉でスタッフを傷つけたり、やりきれない事が続き、
一度全く違う仕事がしてみたいと強く思うようになってきた。
利用者さんのわがままの裏には孤独や、体が思うようにならない
事へのストレスなどがあるとは思う。
けれど、私たちは、介護をするのが仕事で、決して、
奥さんでも、娘でも、小間使いでもない。
その辺の線引きはすごく難しいのだけれど、
セクハラと言うより、痴漢行為も平気であるし、
施設長が、もう少し毅然とした態度をとってくれたら
良いのに、気にする方がおかしいよ、と笑う。
そうなの?それでいいの?
介護保険だって、多くの人に支えられてサービスを受けているのに
そんな自覚はまったくなくて。
介護従事者は信じられないくらい低賃金で仕事してる。
一体この国の介護問題はどうなって行くの?
なんか、憤りと、悶々とした不満とで、逃げ出したくなります。
ずっと夢に見ていた仕事をしたいと強く思ってもいます。
後悔しないようにやりたいこと、やってみようかな。
もう、いいかな、おじいちゃん。