昨日までできなかったこと。
今日初めてできたこと。
長男の自転車の補助輪を取り去って、もう半年は過ぎただろうか。
練習の相手をしてやらなくてはと思いながら、週末忙しかったり、寒かったり、雨だったりで、ちゃんと乗れるようにならないまま、気になりながら今日まできてしまった。
今日は、昨日までの雪や雨もあがり、朝から晴天。とても暖かい日曜日。
朝ごはんを食べてから、小さな自転車を車に
積み、近くの緑地公園まで息子と二人出かけることになった。私の運動不足解消も兼ねて。
向かった公園は、息子の大好きな大すべり台があるが、今日は完全におあずけ。午前中は、自転車の練習に専念することにした。
広い広いグランドの端から端までを、なんべんもなんべんも、後から自転車を押して、加速して安定したかなと思ったら離して、転んで…の繰り返し。繰り返し。お昼前まで父と息子は奮闘した。
今日は家内がお昼からお出かけの予定。
まだ乗れないが、とりあえずは今日はここまでと、家路についた。
「まだ当分無理かな…」
自宅に帰り、お昼ご飯を食べながら家内と話した。日頃の運動不足からか、朝だけでも相当疲れた。
お昼からは、息子と二人買物にでも行こうかなと思っていたが、試しに…「自転車乗るか?」と聞くと、「うん!」と珍しくヤル気を見せる息子。
「そうか!わかった。」今度はうちの近所の公園に行くことにした。
また何度か、午前中と同じく押す、離す、転ぶを繰り返し、そして一時間ぐらい頑張って、もう今日はやめようかと思ったその次の一瞬。…あれっ?乗れた?
フラフラと頼りなくではあるが、息子の乗った自転車は私の手を離れて、ついに一人で走り始めた。ゆっくりと。
「やったー!」私は我を忘れて、大きな声で叫んでしまった。
乗れた。自転車に乗れた。
昨日までできなかったことが、今日はできた。私の歳になるとあまり経験できないことである。しかし、目の前にいる6歳の彼には、「昨日までできなかったことが」まだまだたくさんあって、それらは、一つずつ「今日はできたこと」になるはずである。
なんと素晴らしいことだろうか。当たり前のことであるが、なかなか気づかないこと。
改めて、子供は素晴らしい。
彼らの身の回りには、無限の可能性を感じさせることが、実にたくさんある。
子供は、本当に素晴らしい。