前回の続きです。
最後で紹介しました本ですが
裏表紙が
目次が
1章 パチンコと警察の「銀玉癒着」
2章 悪徳ホール「搾取の手口」
3章 神出鬼没!ゴト師たちの「裏側」
5章 吸い込まれた「カネ」の行方
6章 「30兆円産業」に明日はあるか
※アマゾンとかで古本とかあると思うので興味ある方は是非。一応ベストセラーです。
という感じの内容ですが、この中で特に紹介したい内容は「遠隔操作システム」の仕組みについてです。
これは単純にパチンコ台の大当たりを、バックヤードのパソコンから遠隔操作している仕組みを図解にしたものです。
大当たりを簡単に出せたり、設定で朝一台の設定(いわゆるモーニング)し、数台朝一から大爆発(=大当たりしまくることです(笑))を仕組むことも簡単にできます。夕方から出るようにするイブニング設定もある。
例えば、300分の1の大当たり確率を、朝から150分の1とか200分の1とかに変更できます。
昔テレビのニュース番組で遠隔操作をするパチンコ店に警察が入り、その操作する映像をみたことがありますが、スイッチ一つで大当たりを出すこともできるし、全く当たらなくすることができます。
当時TVの放送を見たときは衝撃でした。
こんな簡単に操作されたら、300分の1とか大当たり確率は全く意味をなさないことになります。
では現在のパチンコに遠隔操作は存在するのか?
ここからは完全に私見ですが、遠隔操作自体はほとんどないと思います。
警察の取り締まりも厳しくなりましたし、新台入れ替え時などは必ず検閲を受けます。
新台入れてから、裏ロム(いわゆる遠隔操作できるパチンコ台の裏側に設置)
を入れることが出来ますが、最近では抜き打ちで立ち入り検査もあるらしく、パチンコ店もそんなリスクは冒さないでしょう。
そこで『ホルコン』の存在があります。
ホールコンピューター管理のことで、一日の収支を設定しておけば、自動的にその収支になるように、客の出玉を操作できるというもの。
設定例
①1日50万円の黒字
②午前中は店側マイナス20万円、客全員で+20万円にし、一見良く出ているように思わせる
③昼から夕方にかけて40万円を回収する。
・午前中で勝ち逃げした客は良いが…◎
・午前中大勝して欲張った客、たとえば午前中に5万円ほど勝ってた客の台 を午後から全く出ないよう自動的にコンピューターが調整し、最終5万円を回収される…×
④夜から閉店にかけて、残り30万円を回収する。
ポイントはコンピューターが自動で調整するので、一定の客を狙い撃ちにした遠隔操作ではないこと。
…考えようによっては確率関係ないので遠隔ですが…
こんなことないですか…?
朝一1回転目で大当たり(300分の1の確率なのに?)
朝から1000回転一回も当たらず、5万円ストレート負け( 同上 )
20台ある列で3台だけが大爆発し、ドル箱を何十個と積んでいるのに、残り17人の客はほとんど当たらず、ドル箱が増えない状況。
ホルコンをさらに分かりやすく説明すると…例えば5台(実際は数百台)
客側の収支を記載。
A台 +1万円
B台 ▲1万円
C台 +5万円
D台 ▲8万円
E台 +2万円
合計 ▲1万円
一見3台が勝っていて、1台が大勝、一人だけ大負しているように見えますが、
実際は1万円店側の勝ちです。
小規模のパチンコ店はともかく、大手パチンコチェーン店のマル●ンや、●23などは、ホルコンで管理されていると言われています。
現実的に考えて、300分の1で当たるか、当たらないかわからない。
客が勝つか負けるか分からないシステムで経営ができる訳ないですよね。
経費からみれば、パチンコの新台が1台20万円ぐらい、1か月に1回~2回ぐらい新台を20台導入すると仮定すれば、400万円の設備資金が必要です。
それに人件費、莫大な電気代(これがかなりの額らしい)もかかるとすれば、客側にかなり負けて頂かないと、経営が成り立たないことになります。
ですので、冒頭のタイトルに戻りますが、『パチンコは結局負けるようにできている』という結論に至ります。
パチンコは100%運だと言い切る理由は、パチンコの300分の1の大当たり確率を引ける運もそうですが、店側のホルコンに『勝ち客』もしくは『勝たせてあげる客』に選ばれる運も大事やと思うからです。
これからパチンコデビューされる方々は、運を引き寄せて勝てることをお祈りしております
パチンコはお金を使って遊ばさせて頂いている、時間つぶし以外は本気にならずゲームとして楽しむのが一番と思います。