どうする、にゃんこの巨大結腸症/便秘 | チビたんの家

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保護したチビたちは、にゃんこ9匹、わんこ2匹の総勢11匹とお世話がかりの私たち夫婦。虹を渡った子たちは4匹で、自分達が虹を渡るときに再会を楽しみにしていて、日々どたばた暮らしています。チビたちのお母さんは北海道の出身で、お父さんは生まれも育ちもほぼ東京下町。

よく読ませていただいているブログに、にゃんこさんの巨大結腸症について書かれていましたので、我が家の山ちゃんも同様の病気で苦しんできたので、今日はにゃんこさんの便秘について書きます。便秘を繰り返すと、腸壁が伸びて大きく太くなり、力んでも自力で排便が困難になります。動物病院で摘便をしてもらうことになります。やまちゃんは、ロイヤルカナンの消化器サポートで便秘が改善されたものの、いっときは巨大結腸署の一歩手前まで行き、手術を検討しましたが、現在は摘便なしの生活まで戻りました。闘病されているにゃんこさんの参考になればと思い便秘について書いてみました。

 

便秘の原因は様々で、砂漠が発祥の地といわれる猫科の動物は、あまり水を飲まない動物です。便秘がちの猫さんは、もともと摂取する水分量が少ない傾向があったり、水の取り替え頻度が低いとか、飲みにくい容器を使っているとか、飼い主さんの水の管理が悪かったり、骨盤が小さく物理的に狭いためにうんちが出せないなど、便秘の原因は多様です。便秘の子がいたら、うちの子がどこに当てはまるのか、水を十分とっているか観察したり、レントゲンをとって骨盤や腸に異常がないか確認した方が良いです。というのは、原因によって必要なことが違ってくるからです。

 

我が家のやまちゃんも、長い間、便秘に苦しんできました。ロイヤルカナンの消化器サポートを食べるようになって14年で、いろいろ試してきましたが体質もあるようで、いまだに便秘気味です。骨盤は小さめではありますが、小さすぎるほどではないようで、先生からは、もう少し良くなってもいいと言われてきました。

近年は、オリゴ糖 オリゴ75でおかげで、摘便まではいかなくなりました。人工甘味料というのは、植物由来のものや化学物質由来のものなど、何十種類もありますが、オリゴ糖 オリゴ75は植物由来で、人間の赤ちゃんの便秘薬にも使われています。大さじいっぱいのオリゴ糖に、30ccのぬるま湯でといて、カリカリなどご飯に混ぜます。ご飯に混ぜると食べない場合は、スポイトで飲ませています。高齢になるにつれ便秘は強くなるので、我が家では常に量を加減して、やまちゃんには毎食オリゴ糖を飲ませています。

血糖が気になるかと思いますが、オリゴ糖75の機序作用は胃で水分を吸収させず、腸に水分を運ぶというもので、うんちと一緒に糖も出ているようです。やまちゃんは昨年、ヘルニアの手術のため血液検査を何度もしましたが、血糖値は平常で問題ありませんでした。

ご存知だと思いますが、便秘は猫ちゃんにとって命に関わる病気で、摘便が週1回であればかなり悪化していると思います。手術までお考えであればオリゴ糖75を、ぜひ、ぜひ、試してあげてみてください。

私もやまちゃんのために検討したことがありますが、最近の評価では術後経過がよくないと聞いています。手術で腸の働きが悪くなり、下痢が止まらなくなるとか、時間と共に便秘をするようになり、そうなると深刻な状況になり、私の行きつけの病院の医師は,非常に研究熱心な方で、今はエビデンスから有効性/有用性は高くないと評価されつつあり、巨大結腸で腸の切除手術はやるべきではないと言っていました。

また最近の薬で、慢性便秘症治療薬 モビコール配合内容剤LDというのが、評判が良いようです。こちらは無味無臭です。仕組みはオリゴ糖と同じで、水分を胃で吸収させずに腸まで運び、うんちを柔らかくしてくれます。水を飲んでくれるなら、飲み水に薬を溶かして飲ませるのも可能です。ただ説明書を読むと、この粉薬は1ヶ月くらいで使い切るのが望ましいみたいです。

 

やまちゃんが服用したところ、普通のうんちが出ました。オリゴ糖75の場合、うんちの先端が硬めで、後続は緩めになります。浸透圧?が関係するのか、モビコールは均一にうんちが柔らかくなっていて、非常によい感じでした。ただ、費用的にモビコールは1日50円くらいで高めです。オリゴ糖75は、その1/3くらいでしょうか。

動物病院の先生には悪いのですが、医療側にお金が落ちない治療の研究は進みません。誰もお金を出して研究しないから、エビデンスの蓄積ができないという構造上の問題があるとおもます。便秘の治療には時間も手間もかかりますが、猫自身の努力では直せないので、がんばってみてください