夕方散歩は断固拒否の弥太郎も
ルンルンルって家を出る
まだ暑かった夏の朝。
私たちは1人の女に出くわした。
仕事前に散歩に出かけて、しこたま遊んで
帰路に着いた。
と歩いて曲がり角に差し掛かった時
日傘を目深にさして
全く前が見えない状態で
歩いてきた女性に鉢合わせた。
おい、前見ろよ…。
と思った瞬間、
「キャァーーーーーーーーアアアーーーー」と早朝の住宅街を切り裂く悲鳴を
あげやがった。
もちろん私たちを見て
こちとら、超ビビリの弥太郎を連れている。
私を含めた4匹は1mほど、飛び退いた
びっくりしたなもう
って、その日はトボトボ家に帰った。
そして、そんなことを忘れて
機嫌よく散歩に出かけたある日。
家を出て少し行くと、5mほど先に
またもやその女。
ま、少し距離があるから叫ばれる事は
無いやろうと様子を見ていると…
半笑いで、天を仰いでこんなポーズ。
なんて、思ってた。
そして、また先日、
7mほど前から、こちらに向かって歩いきた
彼女
お互い知らん顔してすれ違えたと思った
その時、道の端と端を歩きすれ違う瞬間、
「怖いですうううぅぅぅぅ」
もう、こいつどう見ても弥太郎に
色目を使ってるとしか思えなくなった私は、
「うっさいわい」と言うてやった。
男前って、男前ってだけで
罪作りなのね
私、何も勘違いしてないよね
勘違いじゃないよね
ね