組織について

 

 割と簡単に、当たり前のように普段使いしている組織という言葉について、できるだけ難しい表現を使わずに考えてみたいと思います。

 

 ある人、仮にAさんとしましょう。

 Aさんにはある目標があって、それを実現するために事業を始めたいと思いたちます。

 

 その計画を実際に移すと思いのほかうまくいって、事業の規模をもっと大きく、そして長く続けたいと考えます。

 

 そのためには、Aさん一人だけではとても無理なのでほかの人の手を借りることにします。 募集をして何人か、あるいは何十人か何百人かの人が集まります。

 

 ただ大人数がワイワイと手当たり次第に何かをしても、うまくいくとは限りません。 むしろうまくいかないほうが多いでしょう。

 

 そこでAさんは効率よくことを進めるために、役割を決めてそれぞれに分担してやることにします。 これを難しい言葉では職能の水平的分化といいます。

 

 また、それぞれの役割の中で、全体を見て指示を出す人と、実際にそれをやる人を分けていきます。 これは職能の垂直的分化と呼びます。

 

 たいへんおおざっぱではありますが、こういった形と仕組みを組織と呼ぶわけです。

 

つづく