小学生の頃に受けた傷をそのままにして、私は私立の女子校に入学した。

そこでもやっぱり、うまくいかなくて・・・。

高校一年の時、登校拒否になり、三重の私立の女子校に転校。そこで本格的に登校拒否。

カウンセリング、精神科の受診。

毎朝、満員の電車を前にして、足がすくんで動けなかった。引き返すことも何度もあった。

学校のある駅までなんとかたどり着いたとき、駅でお昼のパンを買った。

いつも、同じパン。ウィンナーをまいたやつと、チーズマヨ、そしてコーヒー牛乳だったかな。

ふと、そのことを思い出すと、その頃の自分が、本当に、とってもとっても、愛しくなって・・・。

一時間目だけ授業を受けて、大学病院の精神科に行く。

学校も親も、高校を卒業させるために、単位を取らせることに必死だった。

座っているだけの授業。先生の話なんか耳に入らない苦痛の日々。

毎朝、お腹が痛くなるので、学校でトイレにこもる。

あの頃の自分が、ここにいる。

あの頃、自分を捨てていた私が、ここにいる。

愛して愛して、愛しまくろう。

抱きしめて、抱きしめて、心から抱きしめてあげよう。

思い出す姿のすべてを、私は愛する。

思い出す風景のすべてを、心から慈しむ。