今日のブログを読むには相当根性いるよ~!
長いぞ~!
じゃぁ、始めるよ~!
今日は「ミヤ潤さんのGSX1100S」です!
ミヤ潤さん!ホッとした?
ようやく順番が回って来たよ~!
何をするかと言うと~!
無料でエンジンオーバーホール~~!
です!
何故かと言うと~!
恥を忍んで告白します!
実は、
僕が組んだカタナのエンジンにはクランクシールの向きを間違えていた物が4基あるんです!
今までたくさんのカタナのエンジンを組んできましたが若い頃組んだ3基を今まで無料で組み直して来ました!
いずれもポイントカバー内からオイルが漏れるという症状です。
本来ポイントカバー内にあるオイルシールからはオイル漏れなんて起こらないんです。
だからポイントカバーガスケットもいつの頃からスズキのパーツリストから消えています!
おそらくスズキも途中で気が付いたんですね!
オイル漏れの原因に!
まさかメーカー側の自分たちが逆に組んでいたとはね!
どう言う事かと言うと、
点火には欠かせない「シグナルジェネレーター」が居ます!
これを取り外すと、
クランクシャフトのオイルシールが見えます!
スズ菌感染者なら一目瞭然!
もうこの時点でNGです!
黒いゴム面が手前に見えたら間違っています!
あなたも一度ご確認あれ!
このクランクシールには当然回転方向が有り、
表と裏の向きがあります!
この小さな矢印はクランクシャフトの回転方向を表しています。
クランクシャフトは#4側から見て時計回りに回転しますので、
この→のあるゴム面が内側となります!
簡単に言えば、
この金属面が外側でなければなりません。
ではなぜ僕が若い頃間違えたのか、
今から言い訳をします!
若かりし頃の僕は、
スズキ純正サービスマニュアルを頼りに整備をしていました!
写真付きで説明も日本語で分かり易い。
しかし!
よく見て!
これもゴム面が外!
マニュアルの説明文や注意事項には、
一切矢印の事は記載されていませんでした~
そしてパーツリストのイラストも間違っていました~
あの「カタナ・マスターブック」も
写真付きで詳しくエンジンの分解組み立てについて解説してある、
とっても親切な解読書でした。
が、
しかしここでも、
クランクシールを逆に組んでいます!
更に液体ガスケットまで塗っています!
本来ここには液体ガスケットは塗る必要はありません!
日常的に逆組によるオイル漏れを経験していたから、
ここに液体ガスケットを塗ったんだと思います。
どんなに液体ガスケットを塗っても、
クランクシールを逆組みすればシャフト部分のリップシールから漏れてしまいます。
と言うような訳で、
メーカーのサービスマニュアルやパーツリスト、整備本等を参考に作業をしていた僕は、
間違って組んでいたのです!
全く情けないと共に4人のオーナー様にはご迷惑をお掛けしました!
4人のうちの一人は僕のエンジンでしたけどね!
当時オーバーホール後、
数千キロでオイルが漏れだす事に悩み、
原因を見つけ心当たりのある3基は10年位前に再度無料でオーバーホールしました。
加古川のお客さんの時は無料で引き取りもしたなぁ~
今では懐かしい~!
最近になってミヤ潤さんが、
「ポイントカバーからオイルが漏れる」と言われたとき、
心が折れそうになったよ~。
と言うようなことから、
しかしこのオイルシールを交換するためには、
クランクケースを割らなければなりません!
つまり全バラ!
エンジンを丸ごと降ろしてひっくりかえしてクランクケースだけを割る事も出来ますが、
それではご迷惑をかけたオーナー様に申し訳ない!
キッチリ分解しカーボンの除去、消耗品の交換をして組み上げないと申し訳ない!
走行距離が多くバルブ回りにカーボンが堆積している車両は、
ココにカーボンが溜まってますので要注意だよ~。
カムカバーガスケットを何回変えても#2#3辺りにオイル漏れがある人は、
ココにガスケットワッシャを入れてみて~!
この左右のネジ穴は奥でヘッド内部に貫通していますので、
ガスケットワッシャ無しではオイルが滲みます。
これもサービスマニュアルにもパーツリストにも記載されていません。
ここだけバルブスプリングの逃げ加工(ザグリ加工)によって、
ネジ穴が繋がっています。
さてどんどんバラしていきますが、分解時は注意が必要です!
カム山に傷は無いか?
色々情報を得ながら分解して行かないと、
致命傷を見過ごしてしまいますよ~。
いよいよヘッドを降ろしますが、ヘッドナットを緩める前に必ず、
ココと
ココを先に緩めてね!
締め付けトルクの強いヘッドナットを締めたり緩めたりするときは、
6ポイントソケットでね!
これお約束!
たまに液体ガスケット塗りまくって再使用している中古車を見かけますが、
絶対に再使用しないで~!
ぐにょぐにょだぜぇ~!
ワイルドだろ~!
シリンダーは結構へばり付いていますが、
一番安全にこじれるところはココかな。
シリンダーの縦にリブが入っているのでフィンが曲がったり折れたりしないし、
変な痕も付かないよ。
まあ人それぞれいいとこ探してねぇ!
シリンダー外して~
サークリップは絶対に再使用しない!
サークリップは絶対にラジペンで掴まない!
少しでも傷を付けたら~
さぁ~いよいよクランクケースを降ろすよ~!
でもその前にピストンやヘッドのカーボンを落とす準備をします。
ピストンリングは各気筒ごとにパッキング!
そしてワコーズ「ガスケットリムーバー」!
直ぐにラッピング!
これでクランクケースが終わった頃に奇跡の瞬間が!
さてここまで来るとエンジンオイルも出尽くしたね!
この透き通るような300V!
さてどうする?
いつものようにキングが「取っといて~!」と言うので、
空缶に入れておきました。
キングはこの廃油を何に使うのかと言うと~!
後のお楽しみ~!
エンジンを降ろす時に必要なアレだよ!
そう!「水道のホース!」
フレームに傷を付けない為のガードです!
ガムテープや段ボールを貼る人をよく見かけますが、
僕はいつも水道のホースです!
水道のホースを縦に割いてフレームに被せます。
これがぴったりフィットするし、
いい感じの厚みと弾力があり昔から愛用しています。
準備が終わったらジャッキでエンジンを降ろしやすい位置まで
上に持ち上げます!
この体勢で写真撮るのも辛かったよ~!
昔はエンジンまるごと持ってたんだけどなぁ~。
歳を取るにつれて持てなくなってきましたよ~
そして一気に手術台まで運びます!
腰がジ~ンときた!
ヤバイ!
チョッと休憩!
そこへ警察官が来た!
俺!
何もしてないぞ~!
あっ!そうか!
先日この矢印標識が曲がっているので何とかしてほしいと連絡したんだ。
毎日曲がった標識見てると気になるんだよね~!
それに生理的にも良くない!
どうやって直すかと言うと!
お巡りさん3人で!
えぇ~~~~~!
人力~~~~~?
すげぇ~!
この3人ならイースター島のモアイでもピラミッドでも建てそうだなぁ~!
暑い中汗だくになりながら頑張ってくれてありがとう~!
でもこれ、
ナベちゃんなら1人でグイッ!だったかもね?
いいタイミングで、いい感じに休憩出来たところで作業再開!
どう?
そろそろ読むの疲れてきたでしょ~?
でもまだ続くよ~!
さぁ~オイルパンを外すとゴミをシャットアウトしてくれる
ストレーナーが有ります!
優秀~優秀~!
殆どゴミが無いね~!
クラッチも邪魔だね~!
だってこれと!
スイカ割りです!
ただ木刀で叩いても割れませんよ~!
簡単に「カパッ」と割れちゃいます!
ほらね~!
たったこのシールを1個交換する為に
ここまでバラさなきゃいけないんだよ~
スクレーパーでガスケットを剥ぎ、
オイルストーンで
先程ガスケットリムーバーを吹きかけておいたピストンも、
ラッピング効果できれいに簡単にカーボンを取り除く事が出来ました~。
分解した部品たちは各部品ごとに小まめにパッキングしておくといいよ~!
紛失や他の部品と混ざる心配もないし、
分解した順番に並べて置けば、
組み立てる時に迷う事も無く効率よく作業が出来ます。
ですが、ここで悩む!
今からクランクケースの合わせ目にガスケットを塗り組み立てれば残業になる!
ビールも飲めないし、家族と一緒にご飯が食べれない!
これは一大事だ!
チョッと早いが今日は、
ヘッドにガスケットリムーバーを吹いてラッピングしておしまい!
「一仕事一片付け」を繰り返せば作業中はいつもキレ~イ!
さて片付けてビールを飲もう!
と、したところに来た!
しかも!
このスクーター先日よそで買ったらしい!
しかも!
台湾製?キムコ!
しかも!
「エンジン音がうるさいけど!」や「シートが固くて痛い!」と、
僕に文句を言う!
しかも!
オイルを買わずに廃油をくれと言う!
しかも!
廃油交換を僕にさせようとする!
どうよ!
この男のわがままぶりは!
あんたにバチが当たる様に拝んどくわ!
最後まで読んだみんな!
お休み~!