午前中の部で~す。
「荒ジュンくんのZZR1100D」のヘッドカバーガスケットの交換です。
いよいよ今日で終了して明日には車検が受けれそう~
この「受けれそう~」という不確実な言葉が現実の事になろうとは~
ガスケット一式は注文間違いの為2セット入荷してしまいました。
もし失敗しても余裕!余裕!
「さぁ~いくよ~!」
先ずキャブレターを外して、
バルブ回りを覗いてみましたぁ~!
こういうの見るとエンジンオーバーホールしたくなるなぁ~!
この時ある事に不安を感じたが、
後で確認する事として作業を進めます
とにかく汚いので掃除をしてから邪魔者を外していきます。
次はこのゴムシート!
「ぎゃぁ~!おえぇ~!」
このままヘッドカバーを開けるとトラブルのもとですので、
丁寧に掃除をしたよ~
ヘッドカバー外してカムのカジリ等をついでにチェック!
この丸い部分のガスケットが、
今回の「プラグホールオイル満タン事件」の原因です。
シリンダーヘッド前側には意図的に液体ガスケットが塗ってあります。
これをスクレーパーと爪を使ってきれいに取り除きます。
そのあとはオイルストーンでゴシゴシ!
先ほど「ある事が気になった」というのはこれです。
バルブクリアランスです。
ここまでバラしといて、
バルブクリアランスを確認しない手はありません。
INバルブのカーボンの堆積量とメーターの走行距離に少し違和感を感じ、
すべてのバルブクリアランスを測定してみました。
結果すべてのバルブクリアランスはNGでした。
平均するとすべて0.10mmバルブクリアランスが規定値より狭い!
という事はバルブがバルブシートリングに食い込んで行っているという事。
近い将来クリアランスが0mmになれば圧縮も漏れていくでしょう!
10年乗ってきたバイクなら
「もうそろそろ替えるか?」という状態ですが、
これから長く乗って頂くには、今直しておかなければ意味がありません。
ZZRのエンジンはGSX1100SやGPZ900Rと違って、
スクリューでの調整式ではありませんので、
厚みの違うシムに交換してクリアランスを調整します。
上の写真のようにカムシャフトを外さなくても、
ロッカーアームをスライドさせてシムを取り出すことができます。
これが結構手間な作業なんです。
「カム外した方が作業性は断然良いです!」
まぁ手間を惜しんでは良い物はできませんから地道にコツコツです。
現在のシムの厚みを把握するために、
すべてのクリアランスとシムの厚みはメモしときます。
必要なシムが1個も在庫がありませんでしたので、今日注文します!
「あぁ~!また車検が先延ばしになったぁ~!」
部品が入るまで
「荒ジュンくんもう少しまってねぇ~」
とりあえず午後の部として
「伸さんのGSX-R1100」の車検に行って来ま~す!