写真集「KANAZAWA in black and white」を拝見しました。
友人のＨさんからいただきました。
白黒(モノクロ)映像のすてきな写真の数々。
観光的ではなく、生活の一部分を切り取ったシーン。
写真の評価は今すぐにもらえるものもあれば、お酒が
熟成されるように、歳月を経て評価がなされるという
二度の味わいがあります。これからもどんどん
シャッターを押してください。
アルバムを整理していた時、実はわたしにも
いろんなモノクロ写真がありました。
戦後間もなく、父がカメラを買い、撮ったものです。
記憶が一瞬のうちに甦りました。
声、匂い、色をともなって。
不思議ですね。地方の町、金沢にこそ
置き去りにされた日本が、個人的な記憶が
ころがっているような気がします。
ただ…残されたものがいつの間にか、
懐かしいという衣装をまとってしまうことの
不思議と当惑。それがなんであるか、
レンズを通して見つめてください。
わたしも考えたいと思います。
碧眼のあなたの目でとらえて、何が光で、
何がこの町の闇なのかを教えてもらえば幸いです。
先日は、雪雷が二日間にわたり鳴り響き驚きました。
地響きは身を震わせ、眠れぬ夜を過してしまいました。
小心者の愛犬ダンクは恐くて鳴きっぱなしでした。
また、この町に冬が来るようです。
夕空を撮りました。モノクロでご紹介しますね。夕空を
朱色や赤紫、青色でなくて見るのも一興。
寒さが増してくる折、お体をご自愛ください。不一。
