乙女の魔法 -5ページ目

バレンタインの魔法

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男性諸君。
昨日は愛のあるチョコを可愛い女子からいただけたのであろうか。
うらやましいぞ、こんちくしょー。
私と言えば…一昨日の夜のこと……
うちのバレンタインは先週末にハート型のピンクの手作りケーキに豪華な奮発プレゼントで終わった、ハズだったのである。が!しかし。
来週に誕生日を控えた私はもう一つ恩を着せとこうと「おまけ☆バレンタイン」の計画を企てたのである。うふ。
そして悩めるぶきっちょ女子の救世主、「丸めて簡単トリュフ」なるものをスーパーにてゲットし、チューブからニョロッと飛び出すミルクチョコをこねこねしたのである。ココアパウダーとクランチをこすりつけて、超小瓶に入った怪しい金箔(なぜか星の形)を上に乗せてゴージャス感を演出しつつ、材料と同じ値段の高くて可愛い箱に詰め(チョコのゴージャス度50%はアップするね)あとは冷蔵庫にお任せ。所要時間20分。
ちょろいもんだぜ!!あとはセール品のパンツ(ブランド物だけどね)を豪華にラッピングして、『サプライズバレンタイン~おまけ編~』成功間違いなし!!バッチリだぜ☆ほっほっほ。そして、かたわらで夜勤中のダーリンの朝ご飯をこしらえていたところ(生活逆転してるから夜ご飯か?)友達から電話。「パウンドケーキ作ってるんだけどブランデーって多いとヤバい?」知るかーっ!!こちとらチョコのテンパリングもできんのんじゃ!!ブランデーに飲む以外の用途があったなんて今知ったわい!!と乱暴に電話を切り(ヒドい)ご飯をザクザクこしらえる。ダシとったりしながらも、得意の和食なら30分で図(写真)のとおり☆「私ってイイ妻になるわ♪」と揚々ゴミ捨てに向かった。ウチの住宅は玄関側にキッチンがあるので通路を歩くとよその家の「本日の夕飯」が匂いによって明確なのである。私は美味しそうな匂いを一軒づつかぎながら(変態じゃないです)「おたく今日は揚げ物ね☆」なんてヨダレ垂れて想像しながらゴミ揺らしてたら。おなごの声と包丁のトントンって音が私の耳を奪った。「それ大きくない?」トントン「溶ければ
いんだって」トントン。まぁ音と会話を察するにチョコ作り。いいねぇ。頑張れ女子!!もらう男子は幸せ者だな!!あんたイイ彼女になるよ!!余ったら隣の姉ちゃん(私)に分けてくれ!!などと余計な応援投げかけてゴミ捨てて帰宅した私は図の3番の梅肉和えの梅肉を作っていた。梅肉叩いてトントントン。今、通路を通った住人はきっと私がチョコを作ってると思うに違いない。私は梅肉和えを作ってるんだけど。「色気がねーなぁ。イイ嫁にこそなれど、イイ彼女には程遠いなぁ、おい」となんだか悲しくなったのであった。友人のパウンドケーキでも、隣の若い女子(お目にかかったことないので推定)でもいい。私にお義理のバレンタインをくれ。
味もわからぬ親父に食わすなら私にくれ!!
ギブ ミー チョコレート!!(何のこっちゃ)

お水の魔法vol.5

ロリ系、メイド系、ゆ○こりん!と客にも嬢にもボーイにもつつかれはじめた。最初の1週間はすれ違えば「向いてない、ヤメロ」と罵倒していたのに!!なにやら私が順調らしいので、みな「何で?」と首かしげているのである。だって所詮はロリ系。「メイド喫茶行けよ」とか言われちゃうもん。
だけど、自分を信じてロリ嬢ばく進☆そこは新規オープンの店だけあって来る客、来る客フリーの新規☆これはキャバ嬢の腕の見せ所★
お客さんはキャバ嬢らしくない物珍しい風貌の私を見て、興味を示す。そしたらこっちのもん。どの店も「流行りの名古屋嬢、アイドルキャバ嬢」ばかり。そんな中目を引く個性的な私。目立ったなら売るしかない!!気取るのをやめた私は「スナックとかラウンジのノリだね」と言われるくらい気さくな姉ちゃん化していたのでロリっぽい見た目とのギャップがウケることが多かった。
「珍しい」「変わってる」「こんな変なヤツ見たことナイ」耳が腐るくらい言われた。嬢が嫌がるエロオヤジも、スナックにいたから何のその。むしろオジサン大好き♪エロ話もスナックで鍛えたので粋に切り返してやるぜ!どんとこい。しかも株の話とかもしたりして。今まで経験したことや知識は全部フル活用して、お客さんの気を引いた。もう水を得た魚状態。指名を下さる方は恐ろしいくらい全員が別人種。普通は「○○系に好かれやすい」とかあるらしいね。でも色んな人が興味持ってくれた。人種は違えど全員に口を揃えて言われたことがある。「そのぶりっこファッションからは想像できないくらい気さくだし、言うことがおばちゃんっぽいけど面白い!歳の割に話が広い、深い、絶対年齢詐欺だ。」って。見た目に合わせて天然キャラ装ったりしなくて本当に良かった。私は私らしくいれば良かったんだー!!もう無敵。お触りする客なんて、ぶっ叩いたこともあるくらい調子乗ってた。でもスナックの姉ちゃんキャラでカバーしとけば全然許された。ノリ通りお酒もガブガブ呑むし。そんなイケイケゴーゴー!な私は大波に乗っていた。入店3週間目にしてナンバー
2になっていた。この頃には毎日通って下さる人もいたり、週に2回来てくれる人もいたり。本指名10本とか取る日もあった。ボトルもガンガン降りちゃって。スピード出世である。あんなにバカにされたのに。私のやり方にボーイも文句言う余地なし。嬢なんて手のひら返して「どうしたら指名とれるようになったのー?」だって。私は私らしく売りポイントの照準を絞っただけ。個性的な自分を捨てられなかったから、いっそトレードマークにしてみたらハマっただけ。アイドルじゃあるまいし、気取って話するなんて変だって気付いただけ。メイド系が高嶺の花になるなんてヘソで茶が沸くわ!私の持ち味を生かしてホステスとして育ててくれたスナックのママやお客さんを信じただけ。そうして私はキャバクラでナンバー嬢になりました。

お水の魔法vol.4

ホステスの道はイバラの道。
唯一カタギの仕事だった会社の契約期間も終わり、本格的にホステスとなった。
猪木にも負けぬ気合いと闘志をゴーゴー燃やして、立ち向かった先は‥ドレス屋。普段、私はパンクなファッションに身を包んでますのでね。「女の子らしい」格好なんてパジャマ以外ですることなかったんですよ。だから、ドレスのデザインに好みも希望もナイ。私はどんなのが着たいのか、そして何が似合うのか!?って基本的なことを模索したわけですよ。そして、もうドレス引きずって惨めな思いをしない為にも今回身の丈に合ったドレスを見つけて自信回復しなくっちゃ。ぐるぐる考えても埒があかない。だからドレスを買うに当たってまずは己を知ることからはじめた。まず、当時の自分の特徴を紙に書き出した。
身長148センチ
体重37キロ
D65、W55、尻はMサイズ(大きめ)*デカ目、童顔の人形フェイス
髪型はロングのストレート、前髪ぱっつんの赤髪(暗め)
ザーッと書き出してハッとした。1週間ボーイにしつこく注意されたことがあったのを思い出す。
それは‥「前髪ぱっつんをやめろ!!可愛いと思ってんのか?オシャレのつもりかしらんけど男ウケ悪いって気付け!!前髪にエクステ付けろ!!」最近はね、倖田來未のおかげで前髪ぱっつんも流行ってるけど当時、名古屋は空前の「名古屋嬢ブーム」「キャバクラブーム」。人気キャバ嬢はアイドル顔負け。前髪は長めで7:3くらい、サラリと横に流れてるのが主流だった。前髪ぱっつんなんぞ「市松人形」か「プリンセス天功」くらいのもんだった。しかも「眉毛見えてますよ?」くらいの短め。そりゃ色っぽく前髪をかきあげるなんてことは無理であろう。ボーイの意見とは裏腹に嬢たちは「○○ちゃんはその短い前髪が可愛いんだからエクステなんて付けちゃダメ☆」怖い、怖い。敵を減らしているのだ。バカにしやがって!!ぜってー前髪ぱっつんのままナンバー嬢になるぜ!!そして髪は自慢のサラサラストレートロング。巻く気もさらさらナシ!「頼むから巻いてくれ」とこれまたボーイに言われたけど。みんなにはゴージャスなデコラティブヘアも前髪のせいか?うつみみどりの生き写しみたいになるんだもん。苦労?は多くても私の戦
闘ファッションは私が決める。似合わぬ格好でヘルプ嬢なんかやってられねー。で、肝心のドレスだけど。小さいサイズのドレスってあんまりないの。本当に苦労するのよ!見つかってもナゼかフリル全開の可愛い系が多い。で、着てみたらやたら店員に誉められて。童顔、お人形フェイスのせい?ぴったり合うサイズは姫ロリ系しかないし、似合ってるようなので、条件的にロリ系キャバ嬢に路線決定。つーか余儀なくされた。
髪はカッコイい系のお姉さんならストレートもゴージャスにキマるんだろうけどなんせロリなので。試行錯誤した結果、雑貨屋へ行き、手抜きごまかしアイテムとしてカチューシャ3本購入。これも当時カチューシャなんて探すのも大変なくらいダサいアイテムだった。(してるのはメイド喫茶のメイドくらい?)非難ゴーゴー浴びたけど、気にしなーい精神で乗り切る所存。いつも通り、ピンクの丸チークにピンクのグロス。マスカラ。くらいの薄化粧で戦闘体制は整った。生まれ変わってからの初出勤。急にメイド系になった私を見て嬢もボーイも目を丸くしてた。嬢には「コスプレじゃないんだから‥」なんて陰口たたかれても「似合ってる」自信があったのでへのかっぱ。ボーイの1人に「イメチェンか?キャバ嬢って感じじゃないけど可愛くなったよ」と言われて、手応えバッチリ!自信完全復活。そして「どーせ私がヤレるとは思われてないんだから気張らないで、私らしくやろう」と心に余裕まで出てきた。ドレスや髪が身の丈に合っているだけで こうも違う。乙女の力は偉大だなとシミジミ感じた。そして入店2週間目終了。この1週間、場内か本指名のいずれかを
毎日1本は必ずとっていた。1本以上の日もあった。おかげで指名坊主にはならなかった。指名の取れない嬢たちが焦りだしたのがこの時だった。