このところ、ちょっと弱気の息子。
先日、初めて自分から、
「2月3日ほかの学校受けるのもありかな・・」と言い出した。
αで過ごした二か月。
最上位ブロックの末席に加えさせていただいたこともあり、
ブロック内昇降で、ものすごい天才君たちに遭遇したらしい。
そして、ああ、自分の行きたがっている学校を受験するのはこういう
人たちなんだな・・・、て納得してしまったらしい。
とても、敵わない・・と。
だからと言って勉強をやらなくなったわけではないのだけれど。
最上位ブロックの中でも、最上位層は天井無し。
とんでも無い差があることを実感としてとらえた息子は
今、とても恐れおののいているのだと思う。
私も、時々このまま応援するのが正しいことか不安になることがある。
息子が寝る間も惜しんで勉強して、
仮にその学校に滑り込んだとして、6年間天才集団の中で
劣等感を抱きながら過ごすことになるとしたら、
それは幸せなことではないのではないかと。
その学校の対策に時間をかけすぎるあまり、
分相応な学校の対策が後回しになり、
結局志望校全落ち・・・なんて最悪の結論になりはしないかと。
高すぎる目標は4年生時、5年生時なら
目の前の勉強に意欲的に取り組むモチベーションになるからよいかもしれない。
でも、6年生ともなると、目標を見誤った場合の弊害は大きすぎるのではないかと心配になる。
息子は本当によくやっている。
どんな結果になっても、
最終的に私はよく頑張ったと彼を誉めてあげたいと思う。
だから、最初に彼が無謀な志望校を口にした時も、
否定しなかった。
全落ち覚悟だと思った。
でも、息子はそうは思っていないらしい。
やはり、第一志望に入れなかった場合でも、
中学受験をするからには、どこかしら自分が納得して選んだ進学先に通いたいのだという。
そういう息子の意思を聞くと、
ますます、このまま第一志望にこだわることはいいことなのかと不安になる。
息子と、第一志望を変えない場合は、
2/1受験校を吟味する必要があること、
2/1校を確実に合格して2/3に向かいたいこと、
2/1校が万一ダメだった場合、2/3は第一志望とは別の学校も受験することを視野に入れておくこと、などを話し合った。
でも、今日になって、
また、やっぱり第一志望を変えてしまったら気持ちがブレてしまいそうだから、
変えたくない、と言い出した。
息子自身、かなり揺れているのだ。
今、こういう迷いに気持ちが揺らいでいては
勉強への志気にかかわるので、
とりあえず、夏休み精いっぱい努力してみて、考えよう、
と、結論は先延ばしにしたのだけれど、
夏が終わるころには方向性をしっかり決めなければ・・・!
憧れの学校に行きたい、という思いと、
成績という現実的な指標の間で、
親子とも、これからもたくさん悩むんだろう。
でも、今、こうして息子と一緒に悩めること、幸せだなと思う。
受験を選択したことで、息子とは将来のことや、
社会のことについて、本当にたくさんの話をするようになった。
ニュース一つ見ていても、
社会に起きているいろいろな出来事を、
息子なりに得た知識を駆使して分析し、
それに対して自分の考えを持とうとしている。
そんな息子と会話をするのは本当に楽しい。
だから、どんな結果になっても、
私は今の時間を持てたこと絶対に後悔しない自信がある。
でも、涙ぐましい努力を重ねている息子を見ると、
やはり親心として
来年2月3日に彼に笑っていてほしいと願わずにはいられない。
だから、無謀ともいえる挑戦を応援することについては、
これからも迷いを感じてしまうんだろうな、と思う。
私も相当揺れている。