4年生の春。

学童保育所を卒所し、

私は娘の就学に伴い時短勤務ができなくなり、

帰宅時刻が二時間ほど後ろ倒しに・・、

という状況と、

息子の放課後の過ごし方への不満、

夏休みへの不安(その年に限って毎年夏休みに開催される夏休み学習教室が校舎改修に伴い開催されなかったことも、不安の一つ)から、夏期講習で長いこと預かってくれる受験塾に入れてしまえ~!と塾探しを開始。

 

3つほど候補を挙げて資料を取り寄せてみる。

最初に、野球チームのお友達や、学童時代のお友達が複数人通塾している

サピックスが良いという息子の希望を聞き、サピの入塾テストを受けてみる。

 

入塾テストの合格がわかると、

他の塾には行きたくないと息子が言い出したもので、

結局塾はサピに決定。

よりによって、私が候補に挙げていた塾の中から一番ハードな塾を選んだ息子でした。

 

入塾当時は親も子も、本当に受験なんかしちゃうのかしら・・・

と半信半疑。

4年生時は、成績も下の方をウロウロ。

本人もさして熱心に勉強しているとはいいがたく、

土日祝は野球三昧、

学童代わりの域を出ない、

非常にもったいない塾活用。

 

5年生になって、放課後の過ごし方や、

長期休みも何とか一人で大丈夫と、思えるようになってくると、

何でサピなんだろう、と疑問がフツフツとわいてくる。

勉強もさして熱心ではないのに、高い塾代を払い続けるのか、

という疑問が日増しに頭をもたげてくる。

 

ここで、一回目の意思確認。

中学受験をする気は本当にあるのかと、息子に問うてみる。

息子は「中学受験したい」とのこと。

 

でもサピだと6年生で野球と両立は無理。

 

もし、中学受験も野球も、って思うなら塾を変えるという選択肢もあること、

野球をどうしても続けたいなら、受験自体をやめるという選択肢もあること、

サピで中学受験をと思うなら、6年生は野球をやめなければ難しいこと

 

ケガで、野球へのモチベーションを失いかけていた息子は

サピで中学受験を選択。

6年生になったら野球は辞めるとのこと。

 

そして5年生の前半それなりに勉強を頑張る様子を見せて、

夏休み前には塾のクラスも自身にとって過去最高位を記録。

このまま頑張るのかなあ~と思っていたら、

夏休みのクラス分けテストで成績急降下。

よくよく聞いてみると、夏休みは勉強せず、

ひたすらYoutube見まくり & ゲーム三昧だったらしい。

 

ここでもう一度意思確認。

サピの塾代は決して安くないこと。

勉強をまじめにする気がないならサピは辞めてほしいこと。

もっと楽に受験をと思うなら、塾を変える選択肢もあること。

そして、受験をやめる選択肢もあることについて話す。

 

息子は涙ながらにサピは辞めたくない。

受験も辞めたくないと言う。

 

そして、また頑張り始めて、

じわじわとクラスも元の、自身の最高位にあと一歩のところにきた10月中旬。

ここで、またまた、スランプ。

確認すると手つかずの塾の宿題が山のようにあることが発覚。

 

全て息子任せにしていた私も悪いのだけれど、

私にも息子にもサピは無理と判断。

 

とりあえず、サピは辞めると息子に通告。

息子号泣。

絶対に頑張るから、どうしても辞めたくない。

今度は本気でやるから、

と必死の形相でやめたくないと繰り返す。

 

息子と再びじっくり話す。

これまで何度か同じ話し合いをしていて、同じことを繰り返しているから、

多分これからもきっと同じことになると思うことを伝える。

 

塾は辞めたくない、受験も辞めたくない、勉強はしたい、

なのに、勉強ができない状況になってしまうのはなぜか、

しっかり原因を考えてみようと話し合う。

 

そこで息子がぽつりぽつりと語ったことは、

学習意欲はあるのだけれど、宿題が多すぎて、

やらなきゃ、と思うことが多すぎて、何からどのように手を付けてよいのかわからない、

それを考えているうちに、混乱して、どうしていいかわからなくなってしまうとのこと。

結果、投げだしてしまうのだそう。

また、塾で、下位クラスは手を付けない算数の難問に何時間もチャレンジし続けた結果、ほかの教科や一番やらなきゃいけないけない必須の宿題が手つかずになってしまうということもよくあったらしい。

塾のテストでも、正答率の低い問題は正解しているのに、基礎的な計算問題など正答率の高い問題が全然取れてないというアンバランスな結果があったのにも納得。

 

何か、いろいろ、腑に落ちた。

 

高いお金を払って通塾を続けるのであれば、

本気で取り組んでもらわなければ困る。

でも、その本気はきっと子供のやる気だけではどうにもならなかったと思う。

塾の課題は膨大で、大人が見ても嫌になる量。

 

馬鹿正直に真正面からすべてに全力で取り組もうとしたら心が折れてしまう。

教材の整理だけでも子供には荷が重すぎる。

これを、一人でやれと言っても無理だったよね、と今さら気づく。

 

息子はやる気はあったけれど、

どう取り組んで良いか途方に暮れていたのだ。

ずっとサポートを欲しがっていたことがよくわかった。

そして、私はすべてを息子任せにしていたことを突き付けられた。

 

親の勝手で塾に入れ、

ろくろくサポートもせず、

親の勝手で本人の希望を無視して塾をやめさせようとしていたことを猛省。

 

息子と一緒に日々の学習計画を立てて、

息子の頑張りたい、という気持ちに寄り添ってみることにした。

 

やることに優先順位もつけ、どこまでが最低限で、

そこから先は無理しなくても良い、という形の計画を立ててみる。

 

とりあえず、「最低限」に関しては、

「何とかなりそう」と本人が思える低めのハードルに設定。

 

それから、まだわずか3週間なので何とも言えないけれど、

今のところ頑張れている。

 

私も息子任せにせず、日々の学習状況をチェックするようにした。

学習に取り組んだノートには必ず日付を書かせ、

算数は答えの丸写しなどがないように、必ず式や図も書かせる。

面倒がるかな、と思いきや、息子は毎日一日に取り組んだことを喜々として報告してくる。

すごいでしょ?、と自慢げ。

 

算数は基礎トレ、基礎力定着テスト、授業前テストの解き直し中心。

理科社会は、コアプラス中心。

国語はテキスト、マスター360、コトノハ、国語の要から、漢字・知識だけは取りこぼさないように進めてみる。読解力の向上も、まずは知識がないと始まらない。

 

 

本人がやったと自己申告する範囲は抜き打ちで問題を出してみたりして、本当に取り組んだか確認をしてみる。

忙しくてこの抜き打ちテストを忘れていると、何でやってくれないの?と息子に怒られる。

 

取り組んだことを表にまとめ、息子が視認できるようにもした。

そうしたことで、本人がこの教科はあまり手が付けられなかったので、

明日は今日取り組めなかった教科を中心にやろう、

と考えることができるようになったように思う。

 

でも、やっぱり算数の難問を置き去りにするのは心苦しいらしい。

今日は最低限の課題をこなした後、

算数の難問と格闘してた。

一応、最低限はこなしているから様子を見ていたら、

1時間くらいかけて、解けたー!、だそう。

 

算数は難問にチャレンジするのが楽しいらしい。

でも、そこにそれほど時間をかけて、ほかの学習がおろそかになるのは困る。

かといって、難問と言われる問題、私も夫も教えられない。

 

まもなく、冬休み。

時間の使い方を誤ってほしくない。

 

そこで、冬休みだけ、プリバート(サピの個別指導)も併用しようか考え中。

算数だけでも見てもらえたらと思い、今日面談の予約をしてみた。

とりあえず、19日の土曜日、面談と学習進捗状況についてカウンセリングを受けてくる。

 

親子そろって完全に受験モードに舵をきりました。