《はじめに》
「2012年の癌」のテーマで当時の自分に起こった記録を書こうと思います。
病名は「卵巣癌と子宮癌」。
ステージは3~4。
2012年の6月下旬に全摘出の手術をしました。
今現在、まだ術後の再発はありません。
このブログを書くに至って、同じ癌になられた方又は症状に疑いや不安を持っておられる方の、一つの何かしらの指針のなればと思っています。
手術にあたっての色々な感じた事を今回は書こうと思います。
手術中は「まな板の鯉」状態。
何がどうされているのかは自分では知る由もないですが、、、、
その前後のことは色々初めての事ばかりでした。
【下剤】
手術の前日お昼以降は絶食させられました。
食事代わりに出された物は栄養ドリンクと500mlの下剤水。
驚いたのがその下剤水にグレープフルーツ味がありました。
柑橘の酸味が少し効いたポカリスエットのような味でした。
この下剤を飲み切った暁には死にそうなくらいの下痢に見舞われます。
自分にとっては手術の恐怖よりも下剤による腹痛と寝る間が無いほどのトイレ回数で地獄でした。
どれだけ酷いかと言いますと、便座に座ったまま布団を被りたいと思ったくらいの頻度です。。。。。
下剤効力無くなる頃には、全てを絞りつくされた気がしました。
おかげさまで、トイレ往復で体力無い、あまりにも眠た過ぎて気力も無いので手術の不安も何も考える事すらできず、手術前の寝台に横になった瞬間に爆睡してしまいました。
ある意味有難いですね。。。。
下剤は二度と飲みたくないですけど、、、、、、
自分はお腹を切る手術なので下肢の股の毛は刈り取りされます。
【手術】
手術中の記憶は全くありません。
術中にリラックスの為に音楽をかけて頂いてたはずなのにそれも全く分からなかったほど深く眠っていました。
下剤疲れのおかげかもしれませんね.....
でもまぁ、そうでなくても手術中に起きるような麻酔のかけ方はしないと思いますが、、、、、、
手術は2時間だったはすが倍の4時間になりました。
卵巣癌の手術が開けて見たら子宮にも癌が見つかりそのまま引き続き手術となりました。
予定外の手術までして時間が押したことにより、リンパ線の除去まで持ち込むことが出来なかったようです。
これが実は今も自分に圧し掛かる眠る爆弾みたいなものになっています。
このリンパ線の話はまた次の話にも触れることになります。
下剤地獄の次の地獄は術後の麻酔が切れた後です。
麻酔がまだまだ効いている最中は手術後に目覚めても、まだまだまったりとまどろみの中で心地よかったのですけど、、、、、
麻酔が切れた後が痛くて痛くて仕方なかったです。
ほんのわずかチョット身体を捻るだけで激痛です。
手術の縫い目は手術用の人体に溶ける糸で縫い、その上からホッチキスの芯のようなものでパチパチ止めてありました。
抜糸は昔は糸そのものらしかったようですが、今はそのホッチキスの芯をポイポイと抜いていく事を言うようです。
普段文房具で使うホッチキスの芯を一回り小さくした芯でした。
芯を抜く時は「痛いっっ!!」というよりチクりチクリとした微妙な痛みでした。
あまりにもの痛みを想像してたからなのか、思ったよりかは抜糸は痛くなかったです。
癌手術の後に待っているのは抗がん剤です。
抗がん剤前の下準備などの話を次回のこのテーマで書こうと思います。
