ヒナタ☆ウイング 1-8 | ちびちゃ ちゃんのブログ

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 わたし ヒナタ。 12歳。 学校が終わると 電車に乗ってスタジオへ。憧れの歌手 キラキラマミさんを目指して 演技指導を受けています。 わたし アイドル 目指して 頑張りまーす。 影泉先生・・ アイドル・・ とんでもない この子は 馬鹿に育てて お笑いの道に進むのです。 其の為に わたしが 目を光らせています。

 

 ユメとルナは教壇にちょこんと乗って見てます。タラララッタララァ♪ ヒナタはひとりぼっちで教室をお掃除っ。机を元の位置に戻してる。よいっしょっ。

ルナ ”ヒナタっお仕事で家に着くの21時頃なのに なんで一人で掃除してるんだぁ。”

ユメ ”いつも歌のおしごとで早引けして お掃除免除してもらってるから 不公平なんだってぇ。”

ルナ ”不公平って(時折いじめにかわる)変な言葉だよなぁ。”

ヒナタ  "いつも変わって貰ってるからぁいいんだよぉ。"

 

 開いた窓が気になり 見に来た観月先生。 

”おっ。”びくっ。ユメとルナは 机の上で縫いぐるみのふりをしています。

”まぁ。”ヒナタちゃん。くるりんっ。にこっ。”一人だけに掃除を任せていいなんて 誰も許可してないわ。” ヒナタちゃんは気にしてません。

”わたしも手伝います。”

 

ヒナタ ”わーい。”

 鳥の妖精から頂いた髪飾り。バードッカチューシャの色がぴきーん青紫から黄色に変わります。

”有難う先生っ。”(少し元気が出てたわ。)

 

 机を運ぶ先生。ガコンッ。(全員でやれば20分で終わるのに 1時間半以上も掛かってる。あの子たちわかってるのかしら。)タタンッ。

 

いじめっ子たち ”ホーカスッ。”パシャッ。 石神井公園の池の畔でスッポンさんを撮っている。

”それって 盗撮でないの。” ''カメにことわらなくて よくない?" ”ホーカスだから良いんだよ。” ”はぁん。"

 

 観月先生はクラスで ヒナタちゃんと机の上を雑巾で水拭きしてる。

”どううまく生徒たちに説明できれば良いんだろう。”(育てられると教育っ。そうでないと いじめ 体罰になるの。)

ふきふきっ。(盗撮もいけないし。盗撮した映像を密告する形でせいぎの人と匿名で さらに勝手にセリフまでつけて私にメールで送るのもいけないわ。)タタタン♪

 

 場面が変わり 劇団で舞台稽古っ ヒナタちゃんは普段着の猫パーカスエットで くるくると役を演じます。30分後・・(つかれてバードッカチューシャの色が黄色から青紫へ変わります。)

 

”むーぅ。”影泉先生は 少し不機嫌そうに ヒナタに言います。

”役になり切れてないわ。” ”それではイケません。”

(切れがない) 

 カッンカッン。カコンッ。 タラララランラララン♪”この倒れた椅子にあなたは 座れますか。”

ヒナタ ”倒れた椅子。” じーぃ。 ごくりっ。 ”座れません。”

影泉先生 ”あなたの先輩は 座れましたよ。”

”この倒れた椅子にぃ。” ラララァララア♪

ララララァラララララァラララァ♪

 

 ヒナタちゃんは左手を軽く握り口に当てて・・ 

(倒れた椅子に座る。倒れた椅子に・・。どうしよう。わたしわからない。)

ドキドキッ。(そうだわ。良い答えを出そうと思わない。わたしの いつも通りに演技しよう。)

ユメ、ルナ ドキドキッ。

 

 ヒナタちゃんは 頷き 後ろの安全を気にしながら 椅子の前で 華麗に しなやかに 可愛らしくブリッチッ タンッ。腕をあげて背中をたかく浮かせますっ。

”はぁい。” ”できましたぁ。”

影泉先生 ”はぁっ。それは 一体どういうつもりですか。”

 

ヒナタちゃん ”椅子に座って 転んだら 猫が居て 背中を浮かせた形ですっ。”

ユメとルナが 背中を通り抜けて 影泉先生の前に 現れます。

”にゃぁ。にゃぁ。”

影泉先生 ”まぁ。” ”・・。” きらりっ。

 

 ヒナタちゃんは稽古が終わり山手線に乗ってます。”はっ。”にこっ。横に 優等生の塾が終わったひばりちゃん。

ひばりちゃん ”ヒナタちゃん。お疲れ様です。” ”ヒナタちゃんはいつも元気で可愛らしいのに 今日は少し元気ありません。どうしたのかしら。”

ヒナタちゃん こくっ。少し下を向いて ”劇団の先生におこられてしまいました。” くるりん。 目をつむりにこっ。と微笑む。

”先生が ご機嫌が悪い時に ふざけた演技をしてしまい 相当絞られました。”くぅぅっ。

”私 わるい娘ですぅ。”

 

ひばりちゃんは優しい表情で ”ヒナタちゃんは演劇嫌い?” 

ヒナタ ”大好きです。先生とかみんなといると とても楽しいです。” ぐすん。

”じゃぁ。上手に育てられてるんだねっ。” ”ふえっ。”

”きっと ずっと 続けていいんだよぉ。” ”ふぁい。” カタンカタンッ。

 

 駅を降りて 商店街を抜けて 公園っ。 マジカルインフェルノは ピカ―ッ。防犯ベルや懐中電灯にもなって 便利だわぁ。 

”この辺りはまだ自然が多く残っていて・・。” ”きゃはっ。” ピカッ。”リスがいるの。”

 

 ぴぴっ。ぴぴっ。”はれっ。きけんはんのう。 うわさのちかんはんのう?” バチッバチッ。インフェルノの先に電流が流れます。

 ライト照らし出されたリスが 小高い木の上の フクロウに がちっ掴まり 手を振っておうちに帰っていきます。

”あっ折角。お友達になれたのにぃ。” 

 

 ”う~っ。” おなか空いたなァ。家に帰ると お店のラーメン屋さんの明かりはついていて お客が4人 入ってる。

”まぁ。4人も入ってる。”

 

  がらっ。 ”父さん、母さんたっだいまぁ。”

お客 ”ドラマのライラちゃんだ。” ”ライラちゃんだ。”

ヒナタちゃん ”おっお帰りなさいませぇっ。”

 

 ララララァララララァ♪ お風呂から上がってパジャマに着替えた ヒナタちゃんが 勉強机の上に台本を開いたまま お部屋でベットの上で 横たわっています。

”体力持たない。 御免なさい私明日何処にも行けません。ごめんなさい。”

 

 カッコカッコ。ぽーんっ。時計の針が 午前0時を通り過ぎると アンテークのライティングボードに置いてあるメガネの脇のカチューシャがピンク色に変わります。

ルナ ”0時迷子だ。”

ユメ ”ヒナタちゃん。何気に魔法具。いろいろ持ってるのよねぇ。”

 

 あさ ピピピッ・・ 起きると ”朝です朝です・・お早う御座います。・・。朝のニュースです” 

ヒナタ ”あれっ。体が動くように なってるっ。” ”学校にも お稽古にも行けそう。” わーい。

 

 ご飯を食べながら ”アイカツ。アイカツ。” TVを観ている。つくづく体力が足りないと痛感させられるわ。

体育の時間。 跳び箱を飛び越える。 ばぁん。 両手を横に広げて ”6段飛び越えられた。” ぱちぱちぱちっ。

 

 ヒナタちゃんの背中に 透明な翼が育ってきている。 

毎日ある苦手で無駄だと思っていた体育が 私にはとっても必要で 楽しく変わってきたわ。

 

観月先生 ピッ。”そうっ。健気にまっすぐ 元気に 育ってくれれば 良いの。”

透明な影泉先生 ”そうっ。ヒナタさん。立派なお馬鹿に育ち 私と同じお笑いの道に 進みなさい。” 

 

ヒナタちゃん にこっ。”わーい。”

 

つづく

 

影響を受けた作品:マジカルキャット団、クリィミーマミ、ガラスの仮面、アイカツ、灼眼のシャナ、みなみけおかわり、ガッチャマン、涼宮ハルヒの憂鬱、とか。