ヒナタ☆ウイング 1-2 | ちびちゃ ちゃんのブログ

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 わたし ヒナタ。 12歳。 学校が終わると 電車に乗ってスタジオへ。憧れの歌手 キラキラマミさんを目指して 演技指導を受けています。 わたし アイドル 目指して 頑張りまーす。 影泉先生・・ アイドル・・ とんでもない この子は 馬鹿に育てて お笑いの道に進むのです。 其の為に わたしが 目を光らせています。

 

 台風が過ぎ去った 翌日っ 通りに面したガラス出窓に こねこが 背伸びして 気持ちよさそうに 日向ぼっこして寝ています。

タララララッ。タララッ♪ ヒナタのポシェットにはユメとルナが顔を出して覗き込んでます。 ”かわいいよねっ。”

ヒナタ ”ここの猫カフェ クラスで評判がいいの。入ろう。”

 

 からんっ。外扉を開けると ばぁん。 ”あっ。”首輪をつけた茶猫がお外に 脱兎のごとく飛び出して街頭に消えていきます。

ユメ ”懐中時計を気にしてたわ。御いそがしそう。”

ルナ ”逃げだしたんじゃねえの。”

ヒナタ (脱走だわ。)”どうしょう。” 

から~ん。”いらっしゃいませ。”

ヒナタは 手を広げ ”あの今 私が外の扉を開けたときに こーんな大きさの 茶色い猫が お外に ばぁんと 飛び出していったんですけどっ。”

店員さんは人差し指をあごにあて ”ふぇー。あっ。” 頷き。”気にしなくて良いですわ。” 

”あの茶ねこさんは ご近所のねこで うちの猫カフェに遊びに来て ご飯食べて 勝手に帰っていきますから。”

ヒナタは シュツ。手の消毒を済ませ。 

”お好きな席をご自由にどうぞ。”

 

 タタンタララララン♪ ふぁぁ ふわふわ猫さんっふわふわ すたすた。黒猫にゃあ、ブチとことこ、オレンジ猫にこっ。白猫ごろん。

ヒナタ ”みてぇみんな個性あるよね。” 

陽のあたる窓際の長いすに 三毛猫が くぅ~っ。気持ちよさげに寝ています。

”ここだわっ。” ヒナタちゃんは 寝ている三毛猫の横に ふわりと座ります。 

 

みるくねこさん ”ご注文は。” 

”石焼チーズピザお願いします。” びくっ 猫たちの耳が動く。 ”はぁーい。”

 

ふわふわねこ ”御客さん。来たわよ。愛想よく 可愛く振るまって お店の為にお客集めるわよ。” ”いいわねっ。”

オレンジねこ ”解ったよ。”

にゃぁー。にゃ~ん。

ヒナタ くるりん。”はっ。”

 

 可愛くふるまう猫さん達の前に 綺麗なドレスをきた 娘が がばっ。現れ。 

”とっても可愛いわ。” ”うちの子にしたいです。”

ユメ ”わぁーさっそく 里親さん決まったみたいねっ。”

ルナ ”あっ。あの娘の家(うち)なら 幸せに なれると思うよ。”

 

 ヒナタは ミケネコさんを撫でながら 劇団のパソコンで自作した 公園の首輪の付いた猫さんの A4のカラーポスターをみてる。 ”可愛い猫です。 里親探しています。”(猫4人分。) 休憩時間。 会社でカメラの猫の写真をパソコンに取り込み ロゴあて作業をしてる時 舞台イラストレーターが 横に来て ぱちぱちっ 片手間で加工してくれた。  

”このソフトを使うと 絵画のように 加工してくれるから シックになるわよ。” 

”舞台のポスターみたいだわ。” わーい。

 

みるくねこさん ”ふわぁぁ。芸術的な猫な絵画でぇす~ぅ。” ”里親募集中で~す。 連絡先は ラーメン屋さん。 はぃっ?”

ヒナタちゃん ”この子達 行儀がよくて とっても良い子なんです。” ”猫カフェさんでも 貼って頂けませんか・・。” ”はぃっ。” にこっ。ポスターを 預かって貰えました。

 

”お待たせしました。石焼チーズピザです。” ヒナタの前に丁寧に置かれ グラスにお水が注がれます。

ヒナタ ”わぁ~伊勢丹と同じ チーズの味が美味しい 海鮮のピザッ。” パリパリしてるぅ。 じゅ~ぅ。 ごくりん。

周りで 寝ていた ねこさん達が むくっと 起き テーブルの上に乗り ヒナタが持ち上げた お皿のピザへと猫パンチっ。 爪に着いたチーズを 丁寧に食べ出します。

 

青くなったみるくねこちゃん ”ひゃぁぁぁっ。 御免なさぁぁい。” ”この子達は 普段はお行儀が良いのですがぁ 食べ物に対しての執着心が 異常につよくくてぇぇ。” 

ヒナタちゃん にこっ。 ”予想していた行動なので・・慣れてますぅ。” 

”ふぇぇぇっ。” ”御免なさぁぁい。”

 

ユメとルナは ヒナタちゃんの 笑みを見ています。

ヒナタ ”くすっ。” 腕時計を見て ”ユメ、ルナッ。 時間だわ。劇団に向かおう。”

お外に出て バードハリセン。キラキラ。マジカルバーッ。

 タータタタッ♫。

ぱたぱたぱたっ。 わーい。 ヒナタちゃんは お空から お仕事へと向かいます。

 

 タララララッ。タララッ。

劇団ひばりが丘。 舞台。けもの的彼女っ。

読み合わせ・・

美奈輪さん  ”職場のみんな。わたしは普通のOLではありません。人間の皮を被った獣だったの。”ふにゃん。”サーカスに帰る時が来ました。” 仮面をとる仕草。ベキベキッ。がぅぅ。

”美奈輪くん。君は仕事が出来るのだから 獣だって良いんだよ。貴重な戦力だし 税金納めてるし。年金も納めてる。このまま退職金までも捨ててしまうのか。”ごくりっ。 くねっ。

影泉先生 ”優美さん。それでは あなたサーバルよ。 美奈輪は トラなの 動物園に行ってトラをよく見て あなたのトラを演じなさい。” はい。先生っ。

 

子供組は 舞台。 お茶目なねこ パンプキン。

読み合わせ・・

ヒナタは カボチャのランタンを持った 猫のコスプレをしてます。

”私 パンプキン。 ブロードウェイの入口脇の 小さな可愛い木の家に 住んでます。 ”

ブロードウエィ街を 茶色い猫が とことこ歩いて行きます。うぃ~ん。エスカレーターに 猫が乗って 上の階へ移動してます。

”おい みろよ。 茶色い猫が ハロウィンの格好をして歩いているぜ。” ”生(イ)かしてる。”

くるりん。 にこっ。 ”にゃん。”

”あっ。あれは。”  ”パンプキン!”

影泉先生 ”それと ヒナタさん。 猫は 基本は演じられているけど もっと夢のある猫らしく あくまで パンプキンは 迷子になって おうちに帰れないねこ。 時折 顔を伺い ご主人様を 探すしぐさを けして忘れないように。” 

”無難に 置きにいかず あなた自身の夢のある お茶目なパンプキンを演じなさい。” はい。先生っ。

 

 帰りは お空を飛ばずに 山手線。 カタンカタン。 (わっ。猫の目から ビームが出てる。先生の言っていた きっとこれが めぢから だわ。)

ヒナタ ゴゴゴッ ”わたしに こんな 猫の役出来るのかしら。”

 

 塾帰りの ひばりちゃんが いつもの様につり革にいて 

”ヒナタちゃんは やれば出来る子だから。 きっと 出来ると思う。” ”頑張れ。”

ヒナタ ”うんっ。” カタンカタン。

 

つづく

 

影響を受けた作品:マジカルキャット団、ガラスの仮面、クリィミーマミ、涼宮ハルヒの憂鬱、けものフレンズ、アジアンキッチン&ミラクルキャット(メニューは創作です。)、とか