ルイダ イン ワンダーランド 18ー7 | ちびちゃ ちゃんのブログ

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 動物達が創り出した夢の国っ。トロピカルワンダーランド。そのパビリオンの一つ。ちていのくに。お空にぷかぷか浮かぶお日様の様に輝く 巨大青色8面体のキラキラクリスタル。

 

 ホバーボードを覚えたて魔法界から人間界に移住してる 赤のポーンレイラ。 魔界の友人のルーシィキャトゥがレンタルしている白黒のボードを 街のゴブリンに取れれてしまったの。

 

 ばおん。ばおん。 ふうん。”俺たちと 勝負して 勝ったら このボードの転売を 止(や)めてやる。” ちゃりん。 

”もし 勝ったら 次のパビリオンに行ける鍵を・・ やるぜ。” ぐぐぐ。

 

  大きな 足湯のプールの前 専用ゾーンで レイラと ゴブリンは 戦かいます。

 

レイラ ”行くわっ。”

 ぷわーん。 小さなホバーボード。巧みな運転技術で足湯プールを 華麗に周り 長い柄のロケットハンマーをゴブリン相手に振り回すっ。 ぶんっ。ゴブリンは頭をを下げて避けます。

”マジカルブーストォォ。” 空振りしたハンマーは一周して ゴブリンのお尻の部分に命中っ。 ”アウチッ。”

”1人めっ。”

 

 レイラは右手でカードを持ち ”マジカルカード。” にこっ。 ”シュートォォ。”

 フォーミングカードは ゴブリンの革のベルトに命中っ。 ベルトが切れて ズボンが脱げてしまいます。 ”わぁぁ。”

”2人めっ。”

”そしてもう一人っ。” きょろきょろっ ”どこっ。”

 

”反対側にいるわ。”

”どぉぉぅ。” コントローラーの手綱を操り ”中央突破よっ。”

”そおおれっ。”

ぷわんぷわん。 ”あれっ。” ピタリと ホバーボードが足湯温泉中央で 止まってしまいます。 キャポッ。肩に乗っている赤オオトカゲのテイタスは 温泉の水面に映った 自分とレイラの不安そうな顔を見つめてます。

 

ギザゴブリン ”リニアホバーボードが プールの上を走れるわけないだろ。”

”はははっ。” ”勝負あったな。” 

 

 ウーッ。間欠泉の起きる前のサイレンの音。

”ロケットブーストッ。” 足湯プールの水面を走り ギザゴブリンは 正面からレイラに迫ってきます。

レイラ ”クリスタルウォール(壁)。”

ギザゴブリン ”無駄だ。”

 

 ゴブリンは 壁の上を飛び越えて トゲトゲバットを振り下ろしてきます。

ルーシィキャトゥ ”レイラ逃げてぇ。”

 

 間欠泉が噴出し オーバーザレインボゥ。キラキラー。扉が開き・・。 

エイダ ”お待たせぇ。”

ルイダ ”マジカルシュートォォ。” 光の矢がゴブリンのハートに命中っ。 ”おおおおっ。”

 

 ザザザザー。小さな虹。温泉の雨が降る中・・ 

小さな傘をさしたルーシィキャトゥ。小さな鍵が ”ふぁあっ。” お空からキャトゥの右手のひらにキラキラキラッ。 次のパビリオンへの手がかりを手にします。”やったわ。”

 

 わいわいがやがや。街の中にも 趣(おもむき)が異なるホバーボード屋さんがあります。”うさぎや。”

うさぎのレンタル店員 ”動物女神様。魔法界の姫様。ようこそようこ。” 

”うちの教育方針は よちよちです。” (くすっ。)

”優しく 教えてあげますわよ。” (にこっ。)

”わーっ。” ”きゃーっ。” (とらのあなだわ。)

 

 ルイダとエイダはピンクとパステルブルー。 自分好みのボードをレンタルっ。 腕に抱え。 

ルイダ ”いそいでぇぇ。” ムギ、トム、シンモック、テイタスを加えた 8人は無人路面電車に乗り込み。ちらりんっ。次のパビリオン”幽閉塔行き。”パタンッ。

エイダは 風に飛ばされないように 帽子を押さえて 列車に乗り込みます。

 

 路面電車は最新式の船の中に収められて 運河をゆっくりと走り。跳ね橋の下を 通ります。

レイラはテイタスと一緒に歌います。 ”ロンド橋ホーリンダウン。My fair lady。”

ルイダは欄干の下から ムギちゃんとともに 橋を見つめてます。 

”とおとお跳ね橋の下から入ってしまったわ。”

エイダ ”わたし達は 金ぴかの鍵を手に入れ 要塞都市ゾーン ゴシックお城の中に通されて行きます。”

 

 トムは言う。 税金や年貢を納めて 王様や選ばれた人たちが 公務を行うと 過剰な贅沢や 主に経済が上手くいかなかった場合 民衆は不満を持ち 酒場で わいわいがやがや 大騒ぎをするんだよ。 むかし 気に入らないと思われる人たちに 悪いように密告され 反政府と勘違いされ 冤罪(えんざい)で 大勢が 捕まってたんだ。 バサバサバサッ。大きなカラスが飛び立ちます。 ここは 逆で 王様たちが閉じ込められたんだよ。

エイダ ”ふぅーん。”

 

  路面電車は再び動き出して お城の中に入っていきます。入り口で判子が押されて 列車は帰っていきます。

 

 イギリスのゴシックのお城をイメージして造られた 丸みを帯びた幽閉塔。 ここは王収容所です。 入り口を抜けて 石畳の回廊  鎧を纏った兵士像の奥。とことこ。 金の鍵を使い扉を開くと 開けた吹き抜けのフロア 広間の中央に 時間と空間を模(かたど)った床 円状の機械。 私たちが近づくと ゆっくり回転して輝きだし きらきらっ ホログラムの犬姫様が 現れます。

 

(あらっ動物女神さまと魔法界の姫さまだわっ。)ええとっ。

”私は塔の奥にいます。 無実の罪で 幽閉塔に閉じ込められてしまったのっ。 お外に出て 陽の光 木陰のある 庭園のベンチに座り 小動物達と 楽しく本を読みたいのです。 勇者様方 (見上げるように) わたしを助けてください。” 

 

”わたしが ここから出られるキーワードを見つけ出し 無事に私のところに辿り着いたとき 次のパビリオンへ ご案内いたしますわ。” 

ラァラララッララララッ~♬

ルイダ ”ひっどぉ~い。” ”無実の罪で。可哀そうだわ。”

ムギちゃんが コクリと 頷きます。

エイダ ”必ず 私たちが 小動物達のところへ あなたを 返してあげますわ。”

 

カタンカタン。ホログラムの後ろにコースターがやってきて

レイラ ”これに乗れば良いのよねっ。”

ホログラムの姫様 こくりっ。

 

コースターはゆっくりと 塔の螺旋階段を昇ります。 壁に映像が映り 猫のダンス。ぴょん。パントマイムであらましを伝えてくれます。 屋上付近は光が入り・・ 眩しいです。

 

 カタンカタン。

キャトウ ”わたしは このままてっきりお部屋に案内されると 思ってましたわ。”

レイラ ”ひゃぁ。テイタスッ。しっかりと わたくしに掴まっていてねっ。”

エイダ ”きゃーっ。”

ルイダ 胸でクロスをきり ”わたし お母さまの無実を信じてます。 改宗(かいしゅう)致しますわ。”

ホログラムの王妃 ”よくできました。” ”みなさま アトラクションの全景をお楽しみください。”

”きゃーっ。” ”わーっ。”

 運河、湖、跳ね橋、街、次のパビリオン、幽閉塔の全景が大パノラマで 崖下に 現れます。 ゴゴゴゴッ。

 

 ドキドキッ。 きらりん。エイダちゃんのMPを制御している胸の姫様キー。赤いジュエルが輝き 駅前の中央公園の掲示板のCO2の数字が ぱたん小さくなります。 

ゴゴゴゴッ。

 

臨んだ未来と 

感じてた現実と 

わたし達 

違うと感じ始めてたの。

 

エイダ ”わーい。”

 

つづく

 

影響を受けた作品:マジカルキャット団、ラプンツェル、ポケモン、エリザベス、キャンディキャンディ(ロンド橋の歌)、バクトゥザフィューチュア、ジュエルペット、星の王子様(イメージ)、とか