深淵の森にて 2-4-2 | ちびちゃ ちゃんのブログ

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 火星港町(みなとまち)リルガ。 交易港。 火星ユリカモメが飛び交い 夕方凪の時間にわ 海の匂いが強くなる。 アリスたちは 髪に手をあてて 海風を感じてる。 うわぁ気持ち良いわぁ。


 港にはメカニカルな近代的帆船が数隻停泊中。 入り組んだ 海路を通って 沖からやってくる。 


 石灰質系の土壌で 樹木の生育がわるく 酸素を供給する いばら蔦は 此処には あまりみられない。 その代り 街には オリーブの木が多く 植林されていた。


 郊外では トマトを中心に 多くの作物が栽培されている。 また 多くの近隣の街から トロッコで 多くの交易品が 届けられてる。 


 市場(いちば)には 人がいっぱい。 わいわいがやがや 朝市は 大賑わい。

 ワイン、オリーブ、火星小麦、トマト、トウモロコシ、テンサイ、リンゴ、モモ、ジャガイモ、大豆、米、大麦、ライ麦、アーティチョーク、チリペッパー、スイカ、梨、火星オレンジ、イチジク、ナツメヤシ、ナッツ、チーズ、ムール貝、エビ、イワシ、マス、メルルーサ、カタクチイワシ、タコ、火星猫缶。 たくさんの物が取引されているの。 活気があって良いわぁ。


 リルガ中央公園の木陰には 噴水があり 山からの乾いた風が流れる。 木の葉が重なり合い 緑濃薄(りょくのうはく)を演出している。

アリス猫姫 ”木陰は涼しいわ。”

”ららららぁ。 らららぁ。” アリス猫姫 (天使のうたこえ?)


 間伐された オリーブの林を抜けると 明かりが 多めにとられた 舞台があり。 大勢の動物が木の椅子に座り 女優の演技を観ていた。


アリス猫姫さま ”ばらめりぃ・あん。”


 お屋敷にわ たくさんの 幸せそうな家族っ。 主人公のあんが 可愛いキッチンで ピッザを焼いていた。

アリス猫姫さま ”ふぁぁっ。” ”カメレオン。可愛い。”


 らららぁ。 あんは 気立てが良く お料理上手。 この地方の特産品。 トマト(サンマルツアーノ・ルージュ)のパスタの お料理が上手で 歌姫っ。 ららぁ。 

(あんは 幼少頃の 火事で火が扱えず 電磁調理器を使ってる。)


 キャンドルの炎をテーブルに置き それを 時折 眺めて リハビリ中っ。 あんの 瞳に揺れる炎が映る。 ゴウゴウ。 メラメラ。 炎が いろいろな形に 変わっていく。 お魚、猫、ユニコーン、・・ 

 あん (お庭に愛馬が現われて) ”わたし動物大好き。 わーい。” キラキラッ。


 アリス猫姫は オリーブの木の下に腰を下ろし 膝を抱え 近くに置いてあった ほうきを抱きしめ 遠くから 公演をみていた。


 ”地球のミュージカルと 設定もお話も違うわ。” ブラックアリス猫姫は 時折 背中の羽をはばたかせて 虫を追いはらい 舞台を楽しんだ。


 舞台が トマト色に赤に染まりだした頃。 アリス猫姫様は 黒猫に手を差し出して・・ ”ノワール。お家に帰ろうっ。” ”うん。”

あん ”・・・。”


  アリスはほうきに乗り 翼をはばたかせながら 空を舞い上がる。 ばさっ。ばさっ。 ノワールを 優しく抱え込み ほうきに乗り(翼を羽ばたかせて) 回転しながら上昇していく 気持ちよさそうに 遊泳している。


 お空には 月が2つあり 赤く輝いている。 満天の星空に 今日も たくさんの 流星が流れ 遠くで轟音が響いている。 ”きっと どこかに 落下しているんだわ。”


 街の中央には光が集まっているので すぐ空からわかる。 アリス猫姫は ホテルの脇に静に舞い降りる。 ばさっ。ばさっ。


アリス猫姫さま ”ノワール。早くお部屋に戻ろう。” ”にゃぁ。” ちりん。ちりん。


 通りの動物達は ほうきを持ち てくてく歩く 黒のゴスロリチックな服装 アリス猫姫さまとノワールを みて 不思議そうに みている。


 手配書。 デュラインレイト。 黒衣の十字架。 街の掲示板に昔から飾られて セピア色に変わっていた。

 いまの ブラックアリス猫姫は 手配書のデュラインレイトの姿にそっくりで 通りがかりの人を 夢中にさせてる。 可愛い。 可愛い。


 ノワール ”姫様。 みんな こちらを みてますよねっ。” どうしてだろう。

アリス猫姫様 ”いそごうよ。” とことこ。 ちりん。ちりん。 ドキドキッ。


 ホテルの中で みんなわ 眠りについてたよ。 そおーっと。 

 アリス猫姫さまは 銀縁、円形、装飾のある三面鏡の前に座り くしで髪をとかしてる。 ノワールは遅めの 夕食を 食べてる。 ガッガッ。 (火星のお店で見つけたカルカン。) にゃにゃにゃにゃん。(美味しい。)

アリス (街の様子は大体わかったわ。 明日 手分けして 次元通路の聴きこみ 手分けして 始めます。) ぺたぺた。
 ブライニィは 部屋の後ろから鏡を通して アリス猫姫さまの様子を 見ていた。 ”にゃぁ。” 

ブライニィ (今のブラックアリスさんは真紀さまが 時折覚醒して変わる デュラインレイトさまに 似ているわ。) 


 真紀は 寝室で 枕を抱えながら 気持ちよさそうに寝てた。 すぅ~っ。 

 

つづく


<TVみながら 加筆っ。 角打ち 安そうで いいなぁ。 検索検索ー。>