深淵の森にて 2-3-9 | ちびちゃ ちゃんのブログ

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ちゅん。ちゅん。メルガ村に 朝が来た。 りーん。 マカロン達は 朝食に呼ばれる。 おはよー。 おはよー。 


アルマジロの親子 “オーブン焼きたて パンの上に チーズ、マヨネーズ、目玉焼きをのせて 余熱で焼きなおしたものです。” それから ウインナーとキャベツの炒め物と フレッシュミルク、搾りたてのオレンジジュースです。


ツワイク (素材の味が微妙に違うけど 地球のホテルの朝食と同じだわ。)”美味しいです。“


アルマジロの親子は にこっと 微笑む。 (良かったー。)

アリス猫姫は オレンジを 味わいながら飲んでいる。

“搾りたては 香りがちがうわっ。すきっと火星オレンジ。”



アルマジロ親子 “西1Km先に 火星オレンジのジュース工場(こうば)があります。”

この辺りの大名物。オレンジ・ルージュ・タルトの工場もありますよ。 観光できます。 是非 御寄り下さいましぇ。



 オレンジの街路樹並木、 青地の看板。 ルート4。 石畳 簡易舗装の道。 凸凹していて 足が ときおり引っかかる。 カッン。 

リリス “ひゃっ。ととっ。はぁっ。” うわぁ。ぎりぎりセーフ。 


 車輪のわだちが 路面に出来上がってた。 ルイは 髪留めを直しながら くるりと振り返り 村まで続く道を 眺めている。

“動力さえあれば お荷物を 無人でも 運べちゃいそうだよ。”


 とことこ。

リリン “こうばに 近づくと あまーい オレンジの香りが漂うわ。”


機械仕掛けの刈り取りマシーンが 木を揺すり かごにオレンジを収穫して 防虫カーテンをくぐり ジュース、ジャムプラントへ カクカク 運んでいく。

 

 蝙蝠のエンブレム。 オレンジジュース・タルト工場。 少し古びた工場。


リリン・・ ネズミさん作業員の案内係りに連れられて わたし達は工場(こうば)の中に 入れました。 うわぁ。虫が嫌う 橙色黄系ダイオード サポートランプ。

アリス猫姫 “オレンジが いいっぱい。わーい。” とことこ。


 こうば内の放送が流れる。 猫耳型(翻訳機)が ぴくぴくと 動く。

ネズミくん “いじょうで~す。 しろ足たか蜘蛛が 進入していました。” 現在 作業を停止中で~す。

“蜘蛛は 益虫なので 外に逃がして 御上げなさい。” “はーい。”


 作業場には 通路があり わたし達はは 列を作り歩いて行きます。

つんつん。皮をむく カラフルな鳥たち。 ぺりっ。 皮はジャム、オレンジピールへ利用されていきまーす。

 大勢のネズミたちは 秤の上に瓶を置き 器用に蛇口をひねり ジュースを 詰めていきます。入れ目は 10%増量 サービス期間中。


 一匹のネズミが 鎖をまわし滑車を用いて 精密ろ過器の蓋を開けると 

”ワーォ。”周りから 悲鳴が上がる。

”ひゃあっ。” 横にいる工場長は 頭を抱えている。火星には 虫が多過ぎるんだ。どうしよう。


 ぴょこっ。

アリス猫姫(わたし 力になれるかもっ。)ドキドキッ。

”ええと あのね あのね。” ”はいっ。” ”これで元気を出してね。”


 アリス猫姫の手には 地球の可愛い 食虫植物の鉢があった。 

ネズミ工場長 キラキラッ。”これは おおぅ。”



 雪深きねこねこ村。 幼いアリス猫は 一人ぼっちで シェルターの中で たくさんの 教育を受けていました。 

デミング先生 ”計画を立て実行し 解析をして処置をします。 維持と改善の 努力を 諦めないで 繰り返していくと 経済は右肩上がりの 波の顕道を しめしていきます。” ”アリスさん。 勉強も 仕事も 遊びも スポーツも 全て同じでは 無いでしょうか。” 

アリス猫 ”ハイッ。”


トクンッ。トクンッ。(ネズミの労働者さん達を 応援したい。)


アリス猫姫様 ”わたし達 チームレスキューです。” キラキラッ。”リーダーさん達だけが なやむのではなく、 皆さんで サークルを つくりませんか。”


 カレンダーの裏側 白い紙。 みんなでお絵かき。かきかき。 たくさんの猫の絵っ。にゃぁにゃぁ。 中央に 猫達が食べ残した お魚の骨の 絵が描かれている。 ネズミ、ネコ、鳥、ブタさん、道具、機械、方法、その他たくさん、わいわい。


ネズミ作業員リーダ ”まずは 整理を 行いまーす。 かきかきっ。 整理とは仕分けの事でーす。”

ネズミ作業員 ”うわぁ。” ”ひゃぁ。””きゃあ。”

アリス猫姫さま ”品物や道具のお片付けの事ですよ。” 

ネズミ作業員 ”おー。”


 こうばのなかは 大勢の力で 整理整頓がなされて あちらこちらに かわいい食虫植物の鉢が 置かれました。 ぱくりっ。



カーリー ”ええと。 お菓子は オーガニックを うりにすれば 良いですわ。” 


 ネズミさんたちは 箱や瓶に お手製のオーガニックシールを ペタンペタン 手張りで 懸命に貼っていきます。 

(品物のマイナスイメージを プラスに変えてしまい より高く買ってほしい。)

”収益が上がれば ネズミ製造工の 契約料が上がる。”わいわい。

 暫くして わたし達は オレンジジュースや タルトを お土産に頂き カタンカタン。メルガ村まで 商品と一緒に 無人貨物トロッコで ゆっくり 村まで運ばれていきます。

真紀 ”わたし達。とうとう出荷ですわっ。”


 火星どこかの街の ビル街に隣接する 居住区画に Golden bat ホールディングス 社長室兼 自宅の お城がある。 大きな窓の外は 良いお天気で たくさんの 鳥たちがざわめいている。 大きな椅子が 机の方に くるりと まわり リューズ-エル(魔物レヂィ)が ちょこんと座っている。


 ジュースこうばのレポートを読んで すこし コメントをはっしました。

”地球人は 弱くて 怠けものだと 思ってましたけれど・・これをみると・・。

”なかなか やりますわよねぇ。” 

 傘下会社のぎょうせきが 上がってしまいましたわ。


 アリス猫猫姫・・わたし達 チームマカロン。本当の名前は レスキューサークル。 カタンカタン。 動物達の困り事の相談をきいたり 学校のイベントや 国や 警察長官依頼の仕事を 安く請け負い 報酬を得て サークル員にバイト代を払い 黒字をいつも目指しているの。


 アリス猫姫は ネズミさん達が 丁寧にかご中に 入れてくれた お土産を見てる。 わーい。

”今日の報酬は たくさんのお菓子と 作りたての オレンジジュース。”(みんなで分けよう。)

アリス猫姫 ”この星 2番目の レスキュー。 無事に完了しました。”


つづく



影響を受けた作品:トップブロガーさんのブログ、アニャマル探偵きるみんずぅ、ジュエルペット、品質管理講習会、等