今回の説明には母が同席。

2年ほど前にも説明は受けていたようですけど

再度説明をしたい、とのことでした。

 

 

ドクターからは冷静にきちんと話があり

 

今までChibisacciさんは薬を飲んだり

ATGをやって回復を試みたんですけど

残念ながら効果が出なくて。

移植へ進むという判断になりました。

 

ドナーさんが前回ダメになり

今回は弟さんがドナーになることに決定されました。

 

ご存じのように弟さんとはハプロ(HLA半合致)です。

この5~10年でハプロ移植に関する医学も進歩し

薬の開発も進んでいるんです。

ハプロだから必ずしもダメというわけでもないんです。

この病院でもハプロ移植も増えています。

ただ、今までの移植の経験は何十年とあって

ドナーバンクからの移植例が多く

血縁者の移植例よりデータが多いので

第一選択としてドナーバンクからの提供となり

ダメな場合は血縁者ということになります。

 

治療の方法としては

前回使用したATGと放射線をつかい

一度、Chibisacciさんの免疫力をほぼゼロにして

いわゆる焼き畑の状態にして

弟さんのものを植え付けていくことになります。

移植した時に大変なのがGVHDなどの反応です。

Chibisacciさんの残った免疫が弟さんのを敵として攻撃

または異物として排除することです。

人間の免疫というのは不思議で

自分の免疫は記憶していて、異物は攻撃するんですよね。

免疫はだんだん慣れてくるので

なじんでくる、という感じでしょうか。

 

免疫が落ちるということは

ウイルスに感染しやすくもなりますし

口内炎・下痢・嘔吐などもあります。

移植して3カ月以内は多いですし

移植してから3か月以降に続く人もいます。

残念ながらずっと様々な症状に

悩まされる人がいることも

事実としてあります。

 

移植後のケアがとても大事なんです。

池江選手のようなチャンピオンデータはごくわずか。

いまの段階ではいつ台湾へ戻れるかは言えません。

現地できちんと移植後対応ができることも重要。

ゆっくりと状況を見ながら対応をしていくしかない。

 

 

 

母は聞いていたとはいえ

移植後に待ち受けるいろんな状態を想像し

少し言葉に詰まったようですが

私に確認するようにドクターは話をしていて

それに対して私は全てうなずいてたので

 

娘はこれらを覚悟して移植を決めたんだ

 

ということを感じたようです。