ついに台湾の総統選挙の結果が出ましたね。

前評判通り、民進党・賴清德氏の勝利です。
もっと得票数に差が出るかと思ってたんですが
蓋を開けてみたらなかなかの接戦。


(BBC中文版より)


蔡英文氏が出馬した時
得票数は817万を越えていました。
今回の賴清德氏は550万でかなり減っています。
国民党・侯友宜氏への投票数も実は減っていて
その減った分が民衆党・柯文哲氏へ回ってます。

とはいえ
総統は民進党なんですが
立法院は国民党の議席がかなり増えています。
とはいえ、過半数ギリギリですね。



(CNNより)



立法院は日本の国会にあたるんですけど
この8年間の変化はこんな感じ。




中国からの圧力もありながら
私たちは台湾という国なんだ
民主主義を続けていく
統一はされたくない
と、選挙で示してきた台湾の人たち。

香港の運動があったとき
台湾の人たちは大変な危機感を覚えました。

統一されたら
今のような民主主義はつらぬけないのではないか

連日、報道があった上に
街頭では香港を応援する抗議活動もありました。










今回、予想が難しいと言われたのは
1つの権力が長く続くことを嫌う
台湾の人たちの動向。
台湾は歴史的にみても何回も他国から占領され
その経験から8年間続く民進党政権に対し

一度政権を別のところへ渡してみよう

という考えが働くんです。


民進党でなければどこへ入れるか?
宝石ブルー中国よりの国民党
宝石ブルー中間の民衆党


ですが今回は民進党へ入れた人が
結果的には多かったわけです。

立法院は国民党が第一党、総統は民進党
舵取りは難しそうです。