時代劇で何度も見たことのある橋。
丸太でがっちりと組まれ
橋桁を渡しただけの素朴な感じ。
普通の橋なら手すりなんかがあるんですが
この橋には一切ありません。
印象的でどこで撮影しているのかと思ってたら
京都府南部に流れる木津川にかかっていて
全長356.5mという日本最長級の流れ橋なんです。
川が増水して流されても
橋桁が水面に浮いていかだのようになり
大量の水をうまく受け流して橋が崩壊するのを防ぎます。
とりついているワイヤーロープをひっぱれば
元に戻るので流れ橋ですね。

昔から川の両岸地域は農村だったようで
この付近に住む住人は
渡し船を利用して行き来をしてましたが
利便性が悪いため橋を架けることに。
ただ予算もあまりなかったため
少ない予算でかけられる橋ということで
1953年にこの流れ橋が架かりました。
流れ橋と言っていますが
上津屋橋(こうづやはし)という名前がありますよ。
過去に何回か流れている、この流れ橋。
台風の時は特にそうですね。
2011年以降は4年連続で流れているらしい。
ロープをひっぱるだけ
とはいえ、それなりに時間とお金がかかります。
修復中は利用することもできませんしね。
一度は永久橋を架けようという話も上がりましたが
流れている流れ橋を見に来る観光客がいたり
景観の存続を望む声も多く
そのまま存続することが決まりました。
今も生活道路として住民に利用されています。
自転車も押してであれば通れるので
近くのサイクリングロードから見学に来る人も。
茶畑もあるので
とても気持ちの良い場所です。


